noshiroshiminのブログ

能代市に住んでいる一般市民です。今、能代市の地先の海に8メガの巨大風車が56基建てられる計画が進んでいます。住民が知らないうちに風車が乱立することがないことを願い、洋上風力関係の説明会や講習会の聴講内容を書き起こしています。聴覚が不自由な方のためでもあります。これからも地元の風力発電事業の動きを記録していきます。

洋上風力発電に関する一般質問 小林秀彦議員 令和元年12月定例会

能代市議会の『洋上風力発電』に関する一般質問を抜粋して書き起こしました。

12月の定例会では3人の議員が洋上風力発電について質問しました。この3人の質問と市長の答弁を記事にしていきますが、今回の質問者は小林秀彦議員です。

なおこの内容は動画YouTubeでも視聴できます。一番下にリンクを貼っておきます。

それではお読みください。

 

能代市議会定例会 第2日目

令和元年12月10日(火)の一般質問

質問者:小林秀彦議員

 

2.洋上風力発電事業について

質問要旨

計画段階環境配慮書に対する環境大臣意見

 「鳥類に対する影響」についての市の考えは

 「風車の影に係る影響」についての市の考えは

 「海洋生物に対する影響」についての市の考え方は

エ 「景観に対する影響」についての市の考えは

法定協議会への住民参加、傍聴を認めるべきでは

住民の意見を聞く機会を設けるべきでは

法定協議会での検討内容と今後のスケジュールは

 

小林議員:次に洋上風力発電事業について質問をいたします。

国土交通省は昨年成立した洋上風力発電普及法に基づく促進区域として能代市三種町、及び男鹿市沖、由利本荘市沖を含む四海域を指定する方針で、地元関係者の意見聴取などを経て、年内にも決定し、2030年度の運転開始を目指すとしています。

促進区域では民間事業者に最長30年の事業が許可されます。

10月8日には、有望な区域に選ばれた能代市三種町男鹿市沖の利害関係者らが集まって地元調整を図る協議会の第1回目の会議が秋田市で開かれました。

こうした中、一般の住民からは、日増しに不安の声や意義を唱える声が広がってきています。

10月11日に開催された「欧州視察報告会」では低周波音の被害を懸念する質問等が出ていました。

また、洋上風力発電事業者の「法定説明会」では、岸からの距離や景観への影響、羽の風切り音を心配する意見が相次いだほか、漁業への影響を懸念する意見や、雇用や産業創出の面から行政や事業者が強調する経済波及効果に疑問の声も出ています。

そこでいくつかお聞きをいたします。

 

一つ目のについて:環境省からは9月20日にこの事業の計画段階環境「配慮書」に対して環境大臣の意見が出ています。それによりますと、「本事業実施想定区域の周辺には重要野鳥生息地である『八郎潟』及び『小友沼』が存在しており、ガン・カモ類及びハクチョウ類の主要な渡りの経路となっている可能性があることから、これらの鳥類への重大な影響が懸念される」としています。

「鳥類に関する適切な調査、環境保全措置を講ずることにより鳥類への影響を回避または極力低減すること」としていますが、このことについて市としての考えをお聞きいたします。

 

について:「風車の影に係る影響」についてですが、環境大臣の意見として

「想定区域の近くには、多数の住居及び学校、その他の環境の保全についての配慮が特に必要な施設が存在しており、沿岸付近の住居等の近隣に風力発電設備が設置される場合には、共用時における風車の影による生活環境への影響が懸念される」としています。

それらをふまえ「風車の影による生活環境への影響を回避、または極力低減すること」の意見が付されています。

このことについて、市としてどう捉えておられるのかお聞きをいたします。

 

については環境大臣意見の各論では海生生物に対する影響ということで「想定区域及びその周辺の一部は生物多様性の観点から重要度の高い海域に選定されており、本事業の実施により藻場等に生息生育する海生生物への影響が懸念される」とし、このため

風力発電設備等の配置等の検討に当たっては、適切な調査・予測および評価を行い、結果により影響が懸念される場合は、環境保全措置を講ずること」としています。

このことについて、市としての考えをお聞きいたします。

 

については「景観に対する影響」として、「想定区域の周辺には『男鹿国定公園』が位置し『入道埼』等の眺望点が存在しており、本事業の実施によりこれらの主要な眺望点からの眺望景観への影響が懸念される」としています。

事業が実施された場合、能代市沖から男鹿市沖まで大型風力発電施設の連立となります。景観に影響を与えるのは当然のことと考えますが、市としての考えをお聞きいたします。

 

二つ目は、洋上風力発電の導入促進のために設置された協議会では、利害関係者から外された地域住民は参加できず、マスコミ以外は住民の傍聴も認めず、議事録作成も義務付けず、議事要旨しか作成されないとのことであります。

協議会には住民の参加、傍聴を認めるべきと考えますが、市としての考えをお聞きいたします。

 

三つ目は、次の協議会の開催の前に、市は住民の意見を聞く機会を設けるべきと考えますが、お聞きいたします。

 

四つ目は、法定協議会での検討内容と今後のスケジュールについてお聞きいたします。

 

斉藤市長:洋上風力発電事業についてのうち、計画段階環境「配慮書」に対する環境大臣意見、「鳥類に対する影響」についての市の考えについてでありますが、(仮称)能代・三種・男鹿沖洋上風力発電事業計画段階環境「配慮書」に対する環境大臣意見が、9月20日に経済産業大臣宛に提出されております。その中で、「風力発電設備の配置等の検討にあたっては、専門家等からの助言を踏まえた、鳥類に関する適切な調査・予測及び評価を行い、その結果を踏まえ環境保全措置を講ずることにより、鳥類への影響を回避または極力低減すること」とされております。

市といたしましても、境影響評価制度に基づき県から本市に意見照会があり、県に対し同様の意見を提出しておりますが、今後公表される「方法書」や「準備書」についても内容を十分に精査し、必要な調査や予測評価が実施されるよう、県を通して事業者に意見を述べて参りたいと考えております。

 

次に「風車の影に係る影響」についての市の考えは、についてでありますが、同大臣意見において、「風力発電設備の配置等の検討にあたっては住居等への影響について適切に調査・予測及び評価を行い、その結果を踏まえ風力発電設備を住居等から隔離すること等により風車の影による生活影響への影響を回避または極力低下低滅すること」とされております。

市といたしましても、今後公表される「方法書」や「準備書」の内容を十分に精査し、必要な調査や予測評価が実施されるよう県を通して事業者に意見を述べて参りたいと考えております。

 

次に「海洋生物に対する影響」についての市の考えは、についてでありますが、同大臣意見において「風力発電設備等の配置等の検討に当たっては、水の濁り等による海生生物への影響について、専門家等の助言を踏まえ、適切な調査・予測及び評価を行うこと」とされております。

市といたしましても、県に対し同様の意見を呈しておりますが、今後公表される「方法書」や「準備書」についても内容を十分に精査し、必要な調査や予測・評価が実施されるよう、県を通して事業者に意見を述べて参りたいと考えております。

 

次に「景観に対する影響」についての市の考えは、についてでありますが、同大臣意見においては「風力発電設備等の配置等の検討に当たっては、現地調査により、主要な眺望点からの眺望の特性、利用状況等把握した上でフォトモンタージュ等を作成し、垂直見込み角、主要な眺望方向及び水平視野も考慮した客観的な予測および評価を行い、その結果を踏まえ眺望景観への影響を回避または極力低減すること」とされております。

また市といたしましては、景観の影響について回避または十分な低減が計られるよう、発電施設の大きさ等について検討し、「方法書」に記載することを求めた意見を、県に提出しております。

今後公表される「方法書」や「準備書」についても、内容を十分に精査し、必要な調査や予測・評価が実施されるよう、県を通して事業者に意見を述べて参りたいと考えております。

 

次に「法定協議会への住民参加、傍聴を認めるべきでは」についてでありますが、本年10月、第1回「秋田県能代市三種町および男鹿市沖における協議会」が秋田市で開催されました。

協議会の公開方法について、第1回は報道関係者のみ傍聴、議事要旨の公表でありましたが、第2回以降の公開の在り方については、現在国と県で検討中と伺がっており、より透明性が確保されるのではないかと考えております。

次に「住民の意見を聞く機会を設けるべきでは」についてでありますが、本年10月11日に開催しました「欧州洋上風力発電先進地視察報告会」において、市民の方々から低周波音、超低周波音による健康被害の可能性、景観への影響、風力発電事業者等の倒産時における風車がそのまま残ることへの懸念等、様々なご意見等を頂戴いたしました。

ここでの意見を基に第2回協議会で市民の声とし、市を代表して伝えて参りたいと考えております。

なお、改めてご意見等を聞く場を設けることは考えておりません。

ご意見等については協議会の開催前に承り、会議で発言して参りたいと考えております。

 

次に「法定協議会の検討内容と今後のスケジュールは」についてでありますが、協議会では促進区域の位置、規模、工事時期、手法、漁業との協調の在り方等について協議されることとなっております。

第1回の協議会では、「再エネ海域利用法」および「秋田県能代市三種町および男鹿市沖における協議会」概要の説明があったのち、意見交換等が実施されました。

本市からは、「市民から不安の声がある景観や漁業への影響、低周波音等による健康被害に配慮していただきたい」旨を申し述べたほか、「地域経済の活性化や事業の恩恵を享受できる地域貢献策等」を求めて参りました。

漁業協同組合からは「漁業への影響の回避や不安を払拭するような共政策の検討等の要望」がありました。

また事務局より、「この協議会では、漁業者等の利害関係者を含めた協議がしっかりまとまるということが大前提であり、あらかじめ期間や回数を決めているものではない」との説明があったことから、具体的なスケジュール等は決まっていないと認識しております。

市といたしましては、引き続き同協議会において、市民等の不安の払拭や地域活性化に向け意見を述べると共に、促進区域の早期指定に向け活動を展開したいと思っております。

 

再質問

小林議員:次に洋上風力発電事業についての再質問であります。

最初に、の鳥類に対する影響についての市の考えということで、環境大臣意見によりますと、「本事業の実施により、風力発電設備への衝突事故および移動経路への阻害による鳥類への重大な影響が懸念される」として、併せて「重要野鳥の生息地である『小友沼』がガンカモ類及びハクチョウの主要な渡り経路となっている可能性がある」と指摘しております。

これについて、市は先程の答弁によりますと「県を通して、こうした意見を事業者の方へ出していきたい」ということでありますけれども、できれば「市として調査できる範囲で調査をして、そして県に対して意見を申し述べる」というのが筋でないかなと思うんですけども。

特に『小友沼』については、野鳥の会の皆さんがーーーかなりの会員がおりましてーーー野鳥がどっから飛来してきてどこへ飛んでるか、というのについてはかなり詳しい情報を知っているかと思いますので、こうした市の独自に調査をして県に進言するということも、あるのではないかなと私思ってるんですけども、そのことについてのお考えをお聞きいたします。

斉藤市長:私は個人的な考えでありますけれども、事業者がそういう調査をしっかりやるべきで、それに対して私どもが事業者に対してお話をさせていただくということが大切だと思っております。

ですから、今県から市の意見を求められましたから、今答弁としてそういうお話をさせていただきましたが、事業者にも今お話がありました鳥類を含めてですね、低周波音さらにはシャドウフリッカー、いろんな問題があります。そういったことに対して「事業者が自らしっかりと調査をして欲しい」という申し入れをさせていただいております。

小林議員:そうするとですね、事業者に対して意見を申し述べるということでもありますけども、この事業者の調査の結果の公表については、この後そうするとどういう段階で市民に対しての説明とかっていうこと、なるのかなと思いますけども、そのことについてお伺いします。

斉藤市長:この後ですね、「方法書」「評価書」等出てきますんでその段階で市民の皆さん方には説明することになると思います。

 

小林議員:それではですね、の風車の影にかかる影響についてということでこれも環境大臣意見としては風力発電設備の共用時における風車の影による生活環境への影響が懸念されるとしてるということであります。これはもう一般の市民からもかなり出されておりますけども、この風車の影による影響調査、その同じような質問にもなるんですけども市としてもやっぱりね、一応調査を独自に調査をして自分ところでもこういう調査をしたらこういうふうな結果が出るのでぜひ県を通してでもですね、そういう調査の中で発言するべきではないかなと私思ってはいるんですけども、そのことについてお伺いします。

斉藤市長:先程も鳥類のところでも話した通り、事業計画を作って事業を実施する事業者がいるわけですから、公費を払って私どもが事前に調査をするよりも、事業者の方にちゃんと調査をやっていただいて、それについて問題があるとするならば、そこは事業者の皆さん方と話し合って、それでも話がつかなくてどうしても調べなければならないっていう時には公費を使ってやることもあるかもしれませんが、今の段階では事業者がしっかりと調査すべき問題だと思います。

小林議員:そうすると先程と同じ答弁のようにもとれますけども、事業者に対する、こうした影に対する影響についてもその結果等についてはこの後、事業者が説明会を通して市民の皆さんに説明をしていくということで理解してよろしいですか。

斉藤市長:そういうことになると思っております。

小林議員:なんかやっぱり、このことについてはですね、やはり事業者ももちろんそうなんですけども、市として調査できる範囲のことであれば、ーーー市としてもいろいろこう問題いろいろなこと理由おっしゃっておりましたけどもーーー市として調査をするということも、私どうも必要でないかなと。

市民の説明会とか、この間の視察の報告会でも、「市も調査すべきでないですか」という、そういう意見なんかも結構出てあったように思ったんですけども、そこのあたりどうなんですか。

斉藤市長:ではお伺いしますが、陸上風力をやってそういう問題を市に対して問題がありますという連絡は来ておりません。例えばそういう陸上風力の中でそういう問題があったと。だからこれから洋上風力やるにあたっても大変心配なんで事業者によく伝えてくださいと。それから市でもって調査してくださいという話はきておりません。ですからましてや今言ったように考えられるかもしれないということで公費を使ってまで調査をする段階にはないと言っているわけであります。

小林議員環境大臣のほうの意見として出ているわけですが、事業者に対してですけども、やはり私としては、市としてのそういうことも必要であると考えております。

 

小林議員:それと、併せてについてですけども、「海洋生物に対する影響」について市の考えは、についてですけども、これ当然ハタハタなども該当しているのではないかと思うんですけども、ハタハタについては今年もそれなりに漁獲が出ている所、それからほとんど獲れていない所もあるようであります。

ただ環境大臣意見によりますと「平成28年4月に環境省から想定区域およびその周辺の一部生物多様性の観点から重要度の高い海域に選定されている」とのことであります。

本事業の実施によって海生生物への影響が懸念されるとのことであれば、今回の計画予定されている区域は、設置そのものにまず問題があるのではないかなと考えたんですけども、市としては、再質問に当たりますけども、どう考えているのかをお聞きをいたします。

斉藤市長:一つはですね、今法定協議会をやっています。その法定協議会の一つの条件が「現役先行利用者の皆さんの利益に反しないようにしていかなければいけない。特に漁業者の皆さんがたに理解をしていただかなければ先に進めない」ということをはっきり言っています。ですから先程の答弁でも言った通り、そこのところの日程スケジュール等についても、先日の法定協議会の第1回目でも、漁業者の皆さん方、そうとう意見を話しておられました。そのことについては当然法定協議会でも議論をして、それでその疑問に答えていって、「漁業者の皆さん方が理解をしなければその前に行けない」という認識で今進めておりますから、当然に今後の海洋生物に対する影響についても、しっかり調査していかなければならないと思っております。

ただ前からお話してるように、海洋生物に対する影響についても、知見等は、今盛んにやっているヨーロッパ等における洋上風力でも知見が出ていないのも事実であります。

 

小林議員の「景観に対する影響」についての市の考えについてでありますけども、これについても先程、最初の質問でも述べたわけでもありますけども、景観を損なうという意見については県議会への投書、それから事業者の説明会で多くの住民から寄せられております。

まあ一部事業者の回答では「圧迫感のある風景にはならない」ていうような回答のようでもありますけども、これはやっぱり異議を唱える住民と、事業者との間に、かなりの溝がまだあるのでないかなと思われます。

私は、今まで海上になかった「洋上風力が連立することで景観に影響を与える」と前から考えておるわけでありますけども、市長は視察報告会で設置する数について減らすことも検討の一つと答弁したようにも受け取ってはおりますけど、私も出席しておりましたけども、このことについて景観に対する影響・対応について、あればお聞きをいたします。

斉藤市長:景観に対してはですね、それぞれの個人の感覚でありますからそれぞれ景観が悪いと思えば悪くなるでしょうし、昨日も質問があった中で景観をあまり意識しなかったという意見もあります。

あと今意識的ではないと思いますが、投稿の話をすれば確かに反対の投稿もありますけども、昨日も話あったように地元紙に賛成の意見も、ましてや日曜日にもその意見が出ている人たちもおります。ですからそういう意味では景観に対してそれぞれの考え方によっていいか悪いかという判断は出てこようかと思っております。

それから先程言いました、その説明会の時に減らしたという話があったという話でありますけども、それは今我々のこの事業計画の中で減らすという話ではなくして、それは今後の検討ですから、ヨーロッパの中には、例えば30基計画しているものが地元の皆さん方からすれば景観が悪いんで減らそうということで2列にするものを基数を減らして1列にしたという例もありました、という報告でありました。

小林議員:それと関連してですね、昨日の浮体式の風力発電の答弁もあったんですけども、仮にこの景観に対する影響ということで考えていけば20キロ30キロ先まで設置がもちろん可能となるということでもありますけども、今後の事業者の計画を出しておりますけどもこの浮体式の風力発電についてはこうした影響のことを考えると、この変更可能なのかなと思って昨日の答弁を聞いておったんですけど。これは、まだ事業者の計画ありますよね。事業者の計画。そうそうそう、そういうふうに聞いておりましたけども、それは可能なのかなと思って聞いておりましたけれども、そのことについてお聞きをいたします。

斉藤市長:あの今この場でですね、変更は可能かどうかということについて私は答えることはできないんだろうと思うのですが、ただ浮体式ができることによって、おそらく100メーターぐらいの深さの所まで洋上風力を建てることができるようになる。そうすると、今みたく近くの30メーターぐらいまでの着床式というものから浮体式になってくる可能性はあるということあります。ただそれが事業費として採算の合うお金で建てれるかどうかという問題が残りますから今後浮体式がどれだけ安くなってどれだけ効果的に建てれるかということが一つの問題になってきます。ですから今の時点で今ある計画が浮体式になるかというと私自身の個人の感想としては難しいと思っております。

 

小林議員:②の法定協議会への住民参加、傍聴を認めるべきではという質問でありますけれども、第1回目の協議会では住民参加を認めない、それから傍聴も認めない、ただマスコミ関係者だけは認めてるっていうことで、実は国会の方でもこのことが取り沙汰されておりまして、衆議院国土交通委員会でも取り上げております。

住民の声を反映するために、まず私基本的に住民の参加----もちろん広い意味での住民も利害関係者でありますので----まず住民の参加を認めるべき。

それともう一つ、協議会の運営の規定の中にも、住民の傍聴もこれは公開するのが基本ということでもう載っておるようですけども、もちろん住民の傍聴も認めるべきだと思いますけども、まあ国、今県で調整してるような話も、今ご答弁うかがいましたけども、そのことについてのお考えを再びお願いいたします。

斉藤市長:私はただあの一人の委員ですから、会議を主催してるわけでもありませんし、ですからやはり今主催しております国県等がですね、協議をしている段階でありますから、その結果を待つべきだと思っております。

小林議員:ぜひですね、いつまでこれやられるかわかりませんけれども住民の傍聴も当たり前のこととして運営の規則にもしっかり書いているわけですから、認めていただくように市としても働きかけはあるべきではないかなと私考えておりますけども、そのことについてお伺いいたします。

斉藤市長:あの法定協議会は私がこの地域の代表として出るもんですから、一つには今お話のありました通り今までの洋上風力等に対する推進に対する懸念だとか賛成だとかそういった意見を伝えること、それと今議員からお話のありましたように会議に対しても議会からそういう要望がある以上は代表としてそういう要望はありましたと伝えることはやぶさかではありませんし、伝えていきたいと思います。

 

小林議員:はい、わかりました。それとあと住民の意見を聞く機会を設けるべきではという番目についてでありますけども、先程のご答弁では聞く会は設けないけども市民の皆さんの会議の前に意見を受け付けるようなそういう場といいますか何かの形でと受け取りましたけども、具体的に言えば、例えばどういうことなのかなと今聞いておりましたけども。

斉藤市長:2回目の法定協議会がいつ開かれてということもありますけどれも、まず一つは先日の視察報告会の中でいろんなご意見も出ました。これもやはり踏まえて発言しなければいけないと思っております。ただ会議をやってですね、全部話をまとめて持っていくという時間と問題もありますし、またそれぞれ会議に出ない人たちのご意見もあろうかと思いますのでそういうご意見のある方たちは担当課にお話していただければ、そういうご意見がありましたということは私が法定協議会で発言していきたいという意味であります。

 

小林議員:それとあと番目についてですけども、法定協議会の検討内容と今後のスケジュールですけども、市長は市民からのこうした意見もまたしっかりと協議会では話していきたいというようなご答弁でもありましたけども、色々不安とか疑問の声があるわけですけども、これがしっかり解決しないまま進んで行くっていうのはちょっとやっぱり私どももおかしいんでないかなと思いますので、ぜひ慎重にこの問題についてはしっかりと市民の声をできるだけ納得できるような形で協議会の中で、ご発言していただければなと思いますけども、そのことについてお伺いいたします。

斉藤市長:あのおそらくですね、法定協議会も丁寧に議論していくっていうことを約束されてますから、丁寧にやっていくと思いますが、ただ結論として、賛成反対がある中でもってじゃあ賛成の人が全部納得する中でもって反対意見を進めていくことはできるか、さらには反対の人たちの意見が通らない中で賛成を進められるかというと、全員が納得するまでというのは民主主義の中ではありえないことだと思っています。ただ会議の進め方としてできる限りそういう皆さん方のご意見を反映しながら疑問を解消しながら進めるという主催者側の話を私は委員として信じて議論していくつもりであります。

終了

 

この一般質問の動画はこちら↓

ノーカットで視聴できます。

https://youtu.be/zO_4LEuHBxg

 

補足

今回質問に挙げられた「①計画段階環境配慮書に対する環境大臣意見」の配慮書というのは、住友商事(仮称)能代・三種・男鹿沖洋上風力発電事業 計画段階環境配慮書のことhttps://www.sumitomocorp.com/ja/jp/news/important/group/20190709

環境大臣意見はこちらhttps://www.env.go.jp/press/107206-print.html

 

環境アセスメントの流れ

1.配慮書作成 → 公表 住民からの意見受付   ★住友商事今ここ

2.方法書作成 → 公告・縦覧 説明会開催 住民からの意見受付

3.準備書作成 → 公告・縦覧 説明会開催 住民からの意見受付    ★大林組今ここ

4.評価書作成→確定通知(変更命令)→ 評価書確定 → 公告・縦覧

 

12月10日現在

大林組の環境アセス「準備書」12/9で縦覧終了

住友商事の環境アセス「配慮書」8/8で縦覧終了 配慮書環境大臣意見9/20

今回質問に挙がっているのは住友商事の計画。

 

法定協議会

第2回法定協議会は、この市議会の2週間後に開催され、YouTubeにて動画ライブ配信されました。

開催日時:2019年12月26日(木)12:00~14:00

現在YouTubeにて視聴可能。

チャンネル名:再エネ海域法協議会事務局 動画タイトル:「秋田県内両協議会」

第3回協議会は2020年1~2月に開く予定。

こちら↓ 

https://youtu.be/9B-LJ9Iestg