noshiroshiminのブログ

能代市に住んでいる一般市民です。今、能代市の地先の海に8メガの巨大風車が56基建てられる計画が進んでいます。住民が知らないうちに風車が乱立することがないことを願い、洋上風力関係の説明会や講習会の聴講内容を書き起こしています。聴覚が不自由な方のためでもあります。これからも地元の風力発電事業の動きを記録していきます。

大林組 秋田県北部洋上風力発電事業 環境アセス「準備書」説明会(能代市)その6 質疑応答②

秋田県北部洋上風力発電事業

環境影響評価準備書説明会

大林組

 

前回から引き続き、「環境アセス」の質疑応答の内容を書き起こしています。聞き取れなかった箇所は****と表記していますので、予測してお読みいただければと思います。

 

第二部 質疑応答の続き

 

質疑④:事後に問題が生じた場合の対応

意見:港湾利用の計画について

 

質問者D氏○○のDと申しますけど、今あのここにこういうりっぱなね、あの、えー説明書が配られて私シロウトなもんですから、何も言えないものはこれ今まで聞いててね、何も言えないですよねはっきり言ってね、シロウトだからね、で、だけど、あのーおたくさんがた事業した後、ようするに発電した時点でね、何かそのーいろいろな問題、あなたたちはそのー何もいろんなしじてきにこういうきちんとしたー例出してますけどそれ以外になんかそのー、不利なね、ようするに低周波の問題だとかいろいろ渡り鳥の問題だとかいろいろそういうふうなもの出てきた場合にはどういうふうな対応をされるんですか?それからもう一つ、あのーー国とか県まあ市もそうですけど、港を拡張して、あのー地耐力を増すとかっていろいろその金のかかること、まあこれ大林組さんは土建屋ですから、あのー大歓迎でしょうけども、こういうことをね、やらないそのー能代市へ港拡張して金かけてもね、20年間稼働するんですけども事業始まった場合は完成までどれくらい事業あの事業って工事ですね、工事やるんですか? 私の考えだと、やらないそのー国でやるから県でやるからいいんだということじゃなくて、あまりそのー金のかからない、たとえば能代じゃなくて秋田港でやると海上移送するとそんなに時間もかからないし、そういうものをね事業者がもう少し国に提案して金を有効利用すると、でそういうふうなことをね、もう少し事業者としてね、考えていただきたいなあと思います。よろしくお願いします。

 

司会者:はい、ありがとうございます。えーまっ事後に問題が生じた場合の対応、また、あー港湾利用の計画についてのご意見というふうに承りました。では事業者のほうよりお答えいたします。

 

大林組:事後に問題がおきた場合の対応につきましてはですね、えーまーあの なんらかのこうご連絡等をいただいて、えー調べた結果ですね、えーそれにーまああの因果関係がございましたらもちろん、保証等対応させていただくことは間違いございません。あとですね港湾利用につきましてはあの、えっと港を拡張したりとかそういった趣旨でのお話ということでよろしいんですよね? はい、あのそういった部分につきましてはですね

 

質問者D氏:あのね、工事期間、何日ってか、何か月かかるの? 工事。…おたくさんに仮に決まったとしてやるとすれば今のそのケースによって、工事始めて終わるまで  工事期間。 だいだい****ばわかる、結局これだけのものできる、建設するににあたってこれだけの期間がかかるとか金がいくらかかるとか色々

 

大林組えっと工事期間につきましては今お示ししている10ページにございますけれども、えーこれでいきますとまああの4年ーーーちょうど、というような工事期間を予定しております。でえっとですねあのー、お話しの趣旨としてはまあこれのーまあ例えばこれは4年…ちょっと4年超というふうな工事を予定してますけど、その工事のために港を拡張するのはもったいないと、いうそういうご趣旨ということですね?

 

質問者D氏:でー20年間しかできないでしょ?

 

大林組:そうですね、まぁあの事業期間いちおう20年ですけれどもその後、あのどうするかというところはあのー、例えばですね、えーまあ置き換えるのか撤去するのかというところにつきましてはまたその時点でということになりますが、あのおっしゃる通り今の時点では20年間と、いうことになります。

 

質問者D氏:すごくもったいない事業なんですよね。おたくさんがたは事業で採算合えばその分****でやるでしょうけれども、国民として、ね、なんかもっと別のほうに金使うとこがあるんじゃないの 台風だとか被害色々あるんでしょ災害含む  そういうとこに予算回して大林組さんがね、もう少し貢献、地域に貢献 国に貢献するようなこと発言すればいいんですよ逆に

 

登壇者:・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

大林組:そうですね、あのおっしゃる通りですね、例えばひとつの事業のために港を拡張するとか、あーまああの…なんていうんですか、その事業が終わったらもう絶対使わないような強度で、えーまっ強化するといったことは非常に無駄だと思いますので、現時点でそのお国のほうで検討されているのは、まあこういったですね洋上風力の事業が、今後続いていくと、いうことを想定されてのことだと思います。私どもとしましては今あの国のほうと先程もご説明した通りですね、そのご相談というかあのー打合せさせていただいているのは、この事業をやる時にですね、どういった程度のえーまあその、地盤の強さが必要かということについてお答えをしていると、いうところでして、あのー最終的にですねそれがあのーこの事業のスケジュールでいきますと、えー例えばそのー簡易改良というかその仮設的にですね改良すると、いったことも対応としては、あー可能性としてはあると思っておりますので、えーーまあその国のご検討あるいはその国が港湾をですね(さわ)られるまああの改良されるとなるとですね、それはそれでまた時間はかかるとは思いますので、そういった時期あのー状況に合わせながらですね、えー当然そのコストもー過大になるということは避けたいと思っておりますから、えーそのー適切な範囲の中でーまああのー港の改良をーまぁお願いするということになろうかとは思いますが、えー・・・・・あのこちらのほうでですねこの事業のためだけにその港の拡張をお願いしているとかそういった事実はございませんので、えーその部分だけはご理解いただければと思います。

 

質問者D氏大林組さんはね、****では最先端いってるんですよ。いろんなあの技術的にね、最先端の技術を持ってるわけだから例えばヨーロッパからあの積んでくるわけですよね。それを港に一旦降ろして戻してまた船に***積んで***でなくて、ヨーロッパから来たままその洋上にね、けあげしてそれから直接あの********洋上で組立するっていう少し効率的なことをね、大林組さん提案すればいいじゃないですか。一旦なんでもかんでもみんな港にね持ってきて、それからまたクレーンに積んで****持ってくるんじゃなくて、ヨーロッパから来た船をね、そのままていち(?)、現場に持ってって、そっからあのクレーンさ挙げて組立ていくとかね、色々な方法があるんじゃないんですかって、私、気もします(希望します?)。以上。

 

客 席:******決まった場合にはそうするんでしょ?

 

質問者D氏:決まった場合ですけどね

 

客 席大林組さんに決まった場合

 

大林組:あの先ほど申し上げた通りですね、公募になりますのであまりその細かいことはちょっと申し上げられないんですけれども、一部の部材についてはですね、えー陸揚げしないということも検討しております。

 

司会者: はい、では次の質問ある方は挙手をお願いいたします。

 

 

質疑⑤:風況観測について

 

質問者E氏○○のEと言います。今のお話しの中で国では、洋上風力に対する拠点港を考えているはずですので、その中で検討されることと考えております。それで風の話もさっきから出ていますが、風況の話が今回ひとつも出ておりませんので14ページをプロジェクターで出してください。

(画像)
f:id:tabatha69:20191213201715j:image

マスト観察でやったのかライダー観察でやったのか、併用したのかそれをお話してください

 

司会者:はい。えー風況観測に関するご質問と承りました。事業者のほうよりお願いいたします。

 

質問者E氏:イー・アンド・イーさんでねすか (さんじゃないですか)? 実際やったのは。

 

大林組:すみませんあのー、風況観測はですね、アセスではないので別の調査会社に依頼しております。

質問者E氏:はい。

 

大林組:ですので、両方とも私どものほうからお答えさせていただきます。

 

質問者E氏:了解します。

 

大林組:まずですね最初の拠点港化のお話しですけれども国のほうでそういった動きをされているのは当然存じ上げております。その過程の中でまあいろいろとそのー事業者として使う場合こういうふうなことになりますということの情報をま交換させていただいているというところです。ただですねあのー最終的にそのー流れがどうなるかということについては私どもほうでどうこう申し上げることではないので

 

質問者E氏:その通りです。 

 

大林組:そのように進めさせていただいております。また風況につきましてはですね、えマストとライダーの併用と、いうことで調査をしております。

 

質問者E氏:そうしたら、その図面で何月何日にいつまで何日間やって、その機械は日本の機械であるかライダーですよ、外国製のライダーであるか、教えてください。

この技術は日本の技術じゃなくてヨーロッパのほうから進んできた技術ですのでね。どの機械どこの規格を使いましたか?

 

登壇者・・・・・・・・

 

質問者E氏:イーアンドイーさん答えてください。

何月何日から何月何日まで

 

登壇者・・・・・・・・

 

質問者E氏:じゃあもっと突っ込みますよ。レーダーで観測することになるから、何秒間照射して何秒間休んで何分間連続で、何回測りましたか?

 

登壇者:・・・・・・・・

 

質問者E氏:そうすればこうさっき当初の質問でね騒音とか、低周波の話も、だいぶ解決した話に繋がっていくんですよ。

 

登壇者:・・・・・・・・

 

大林組:すみません、あの確認をさせていただきたいのですが、えーっとですね今のそのーご質問の趣旨としては騒音の測定の…騒音の予測ーすみません騒音の現地調査ですね、の時にーあのライダーとマストを使ったのかという質問ということでよろしいですか?

 

質問者E氏:違います。私言ってるのは風況を観測するために当然、発電量を業者としては考えているはずなんですよ。だけれどもその発電量については当然ここでは発表しないと思います。企業秘密と思いますから。だけれども、実際にどこの場所でいつからいつまで測った、そしてその機械がどこの機械であるかということを聞いているわけです。

自動車と同じように年々ライダーは進歩していってるわけですよ。当然ライダーも、本来であればドップラーライダーで真上を測る目的で開発された機械なはずなんです。それを洋上風力さ使うために水平方向に照射していると、いうことになってるはずなんです、たぶん調査は。大きな飛行場であれば地上設置型の10キロ先までも風の方向強さ、皆わかるライダー装置がついているわけなんです。ところがそういう大きなもの電源を莫大に食うものは、こういうところにはもってこれないっていうのは理の通りだわけです。どこの機械使ったかもわからないんですか?

 

登壇者:・・・・協議中・・・・

 

質問者E氏:何月何日

 

大林組:えっと事業のですね、ための風況調査という趣旨のご質問ということでよろしいですよね。

 

質問者E氏:そうです。

 

大林組:えーそうしましたらですねあのー、えー・・・・・・・えー2018年の10月以降ですね、えー調査は、あの風況調査をしております。えそれにつきましてはですねえー機器としてはあの、えー・・・まっ欧州製のものを使っているということでございますが、あのー・・・・・・・・あのー趣旨としましてはあのー高さ補正のためにですね垂直にライダーを撃っているということで調査をしていると、いうことでございます。

 

質問者E氏:その時そうすればマストと併用したというさっきのお話だようですけどもですよ、60メーター超えますと航空法の適用になるわけですよね。したがって、マストで測ったとしても59メーターの位置に風向計風速計を置いて測っているはずなんですよ。

これについてはサンソウケン、福島県の郡山の産業総合研究所で実際に、マスト60メーターを立て59メーターの位置から、そしてライダーをドップラーライダーを10メーター離して比較検討したやつが実証実験の調査書出てるわけなんです。その結果は、マスト観測とライダー観測で98パーセント99パーセントであるから60メーターライダーであれば大丈夫ですよっていうのを報告されてるわけです。

 

登壇者・・・・協議中・・・・

 

大林組:あの非常にお詳しいのであのあれですけども私どもとしましてはえーまあ設計あるいは許認可あるいはですね、ファイナンスも予定しておりますのでそちらのほうでえーあの審査に耐えうるようなですね、条件ということで調査していると、いうところでよろしいでしょうか。

 

質問者E氏:企業秘密等ある(笑)でしょうから言えないところは結構ですけれども、ようするに、発電量はぜったいは答えられないっていうことはわかるわけですが、そしたら稼働率は何パーセントとみました?

 

大林組・・・・・・・・・・・

 

質問者E氏:それも答えられなければ私言いますよ。陸上風車であれば事業者の方は最低でも25パーセント以上考えると思うんです。洋上風車であれば30あー30パーセント以上考えるはずなんです。ところが29年の…ことから車の車検と同じように3年に一回、国に対して定期的な検査をしたよと、いう報告をしなければならないのでその間は風車を止めて実際はかると。そのほかに日本風力発電協会では自動車と同じように6か月点検1年点検ていう指針があるでしょ? そういうことで、実際稼働率についても(笑)答えられないとすれば、採算分岐点っていう形で私言います。陸上であったら20パーセント割ると・・・黄色信号、洋上であったら25パーセント下回ると同じく黄色信号と思われる と思います。ただ今、ここの促進区域の有望区域として3社が選ばれてると、いう形の中で、関西電力さんと東北電力さんが参加するっていうことになってる大林組の話だわけですよね。したがって私みるところに、考えますと一歩リードしているのではないのかなと、今日8メガの風車の話聞きましたし風車の規模からいってシーメンスガメ社の風車じゃないかなと、いうふうに推測しております。

 

司会者:はいありがとうございます。えー弊社に対するご理解大変ありがとうございます。あの事業に関することに関しましてはえーちょっとお答えしかねることもありまして、大変申し訳ございませんが

 

質問者E氏:結構です結構です。

 

司会者:よろしいでしょうか。

 

質問者E氏:結構です。

 

司会者:はい、では続きまして次のご質問ある方お願いいたします。

 

 

次回、次の質疑応答へ続きます。

 

大林組 秋田県北部洋上風力発電事業 環境アセス「準備書」説明会(能代市)その5 質疑応答①

秋田県北部洋上風力発電事業

環境影響評価準備書説明会

大林組

 

前回までは、環境アセスの事業者説明の内容を記事にしました。

今回からは、質疑応答の内容を書き起こしていきます。

マイクを通さず聞き取れなかった発言もあります。ごめんなさい。

不明なところは***と表記しています。推測しながらお読みいただければと思います。

 

 

第二部 質疑応答

 

司会者:それではこれより第二部として、本日会場にお越しの皆様より質問をいただきたいと思います。会場の都合により、終了は20時を予定しております。

なるべく多くの方から質問をお受けしたいと思いますので、ご質問は簡潔に、ご発言一回につき一つずつ、複数のご質問がある場合は2巡目にご質問くださいますようお願いいたします。

挙手をいただきましたらマイクをお持ちしますので、お名前とお住まいの地域をお申し出いただき、ご質問をお願いいたします。

では、ご質問のある方は挙手をいただけますようお願いいたします。

 

■ 質疑① 工事計画について

質問者A氏:はい、○○のAと申しますが、あのぉ工事計画のところを見ますと、「タワーの陸上での組立工」というところがあるんですが・・・・・えっと、これでじゃあ陸上での組立っていうとどこで行う予定なんでしょうか?

司会者:はい、ありがとうございます。えー工事計画についてのご質問と承りました。

事業者よりお答えさせていただきます。

大林組:はい、ご質問ありがとうございます。えー陸上での組立はですね、能代港で予定しております。

質問者A氏:(挙手)

司会者:たいへん申し訳ないんですけれども、ほかの方いらっしゃいますので二巡目にお願いいたします。えーでは次にご質問ある方

客席より:ちょっと待って、その関連質問は許せないわけ?全然質問が進まないよ、それじゃ。関連質問を今しゃべろうとしているんだから。

 

(ここで質問者、客席、司会者間で関連質問、再質問のしかたについてもめる。ーーー内容省略ーーー)

 

司会者:大変失礼いたしました。私どもの進行がえー大変つたなくえーお詫び申し上げます。ではえー1番目にご質問いただいた方、もう一度お願いしてよろしいでしょうか。

 

(ここで客席より提案が挙がる。ーーー内容省略ーーー)

 

司会者:質問に関連するご意見その前提を申し上げていただく、あのおっしゃっていただくのはかまいませんけれども、質問に関しましては、基本的に皆さんいらっしゃいますので、一つという原則というご提案をさせていただいているんですけれども、まああのおっしゃる通り、えーその関連する質問ということでこちらのお答えが不十分である場合にはそれはお答えいたしますので、えーまた戻りますけれども最初にご質問していただいた方にはもう一度質問していただけるとたいへんありがたく存じます。

 

 

■ ①の関連質問 能代港の利用計画について

質問者A氏:えーと、工事は能代港で行うというお返事でしたが、現状の能代港の設備、あの状態でやれるのですか?それとも、拡幅工事を、あの改良工事を市当局や県に要請しているのでしょうか? そこいらへんはどうなんでしょう。

司会者:はい、ありがとうございます。えー能代港のー利用計画についてのご質問と承りました。えー事業者のほうよりお答えさせていただきます。

大林組:はいお答えいたします。えーっとですね現状では、あのー、地耐力といってまあその重いものを載せますので若干そこが足りない部分があるということで改良については、ご相談はしております。ただですね、先程も申し上げた通り私ども事業者として決まったものではございませんので、えー現状はあの候補者 事業者の候補者として、えー、ま関係各役所の方とはご相談してますけれども、最終的には企業者として選ばれた後ですね、になるかとは思います。 

で、すみません、わかりにくかったようですけれども、あのあくまでもですね、その港というのは公共物でございまして、一事業者のために何かするというのではなくですね、あのー後々もどういった形で使うかということも国ないし県のほうで、あの色々とお考えになりますのでその前提としてこういう使い方をしますというようなご説明をして、ご相談をしているというところではあります。ただあの 私どもがこの事業を絶対できるというふうなことになっておりませんので、あの法律上ですね事業者を公募すると、いうお話になっておりますので、あのー我々が あーその事業で必ず、うーまぁあのー工事ができるというふうに決まったものではないということを申し添えたいところでございます。

客 席:あの質問は 今現状の港でできるかどうかって聞いたよ。

大林組:いやあのー最初にお答えした通りですねその地耐力足りない部分がありますのでその点は、ご相談をしていくというところでございいます。

 

司会者:はい、ありがとうございます。では次のご質問ある方、挙手をお願いいたします。

 

 

 

■ 質疑② 新しい技術について

質問者B氏能代市○○のBです。この事業内で、洋上の風力発電機について・・・なんか・・・、導入を検討しているとかっていうことはあるんでしょうか。

司会者:えっとご質問の趣旨は調達先といったようなことでございますか。

質問者B氏:いえ。ごく最近の研究で、風車ではなく、洋上で風が吹いたりするとその振動だけで発電できる形態のができていまして、地元の新聞にイメージCGとしてのったもの・・・のみで、その記事の中でも詳しいことは書かれていなかったので、こうして直接聞いてみようということになったんですが。

司会者:えっとすみません、事業者のほうから あーお答えできる範囲でお答えしたいと思います。

 

大林組:えっと、ご質問の趣旨としてはその羽根のない発電機が…あるのでそれを使う予定があるのかと、いうふうに受け取りましたがそれでよろしいですか

質問者B:はい。

大林組:えーっとですね、あの現状ですね、そういった風車が開発途上であるということについては承知しておりますが、あー現時点ではですねそのー確実なものというふうに私どもは認識しておりませんので、えーここに記載の通りですね 三枚羽の風車、のほうでやる予定としております。

 

司会者:はい、ありがとうございます。えーでは次のご質問ある方挙手をお願いいたします。

 

 

■ 質疑③ 風車の大型化と騒音の設定方法のついて

質問者C氏:えーっと、○○に住んでますCと申します。あの環境アセスについては、あの、どのメーカーさんに行ってもおんなじ人がいつもあのぉ答弁されているんですけれども、調査会社っちゅうのはおたくしか一個しかないのかなと もう、3カ所も4カ所も行っても、おんなじ人からおんなじ説明をね、何回もされてるんですけれども。まそこで一つお聞きしたいんですけれども、あのこの風車騒音についてね、あのあの今環境省が出しているような800kwですよね。で 今度洋上風力つけるようなの8000ですよね。10倍のものつくるわけですよ、能力的には。ですから この800のとね ほんとにあの10倍の能力のものがそんなに変わらないのかというか非常に疑問なんですよ。前あった時も話をしたんですけども、でしかも、ほとんどやってるの微風の時だけの あれですよね。ほとんど3mから4m5m。だったら風車というのは、どんどん風力が上がると発電効率も上がるわけだから、そんな微風じゃなくて、だったら10mの場合はこうなります、20mはこうなります、25m最大の時はこうなりますってね、そういうシミュレーションを出さなかったったらあんなの出したって意味がないでしょう、静かなとこでやってんだから。だって、我々はあの、この風車の音を聞いたりするのはやっぱり風の時が一番問題なんですよ。だってそういうとこなんにもしないで10倍の大きさになってもほとんど変わりませんよなんて、そんなバカな話なんかありえないですよね。あのそういうの調査したことあるんですか?あの そこらへんをはっきり言ってください。その前にも私は質問しました。それについてはなんら答弁されてません。ですから10m15m20m、シミュレーションは、あの してください。それで えっと挙げられたら私たちは「ああ、なるほどな」と思います。

 

司会者:はい、ありがとうございます。えー風車の大型化とー騒音の設定方法、についてのご質問と承りました。ではこれはー事業者…のほうから、ああのすみません、調査会社のほうからお答えさせていただきます。

 

調査会社:はい、まず最初に環境省が測定している風車の騒音ですけれども、こちらのほうのことだとえー認識しておりますけれども、・・・・・・えーこちらのほうはですね、今800kwというふうにお話しありましたけれども、陸上風車でこの時点での大きいものでということで最大のもので3000kwを測定しています。ま 平均的には2000kwですので2000とします。で、えーっと風車の騒音の場合ですね、えーま 出力が倍になると、騒音がえー3デシベル上昇すると、いうのがございます。エネルギー的に

質問者C氏:(聞こえない)****の時はどうなるの****10m15m20m****でしょ。

調査会社:あっそれに関しましてはえー風速ごとにえー・・・風車のメーカーからデータをもらっておりまして、実際に 

質問者C氏:*****出してよ 

調査会社:えー今ここで出すことはちょっと…できないことになっておりまして

質問者C氏:(聞こえない)*******だよ。これは無風な状態*****?

調査会社:いえ、無風でしたら風車回っておりませんので、それは違います。

質問者C氏:(聞こえない)**** 回っている 最低風速のパワーレベル出してください。 

調査会社:いえ、こちらは風車騒音を測定しておりますので、風が吹いているときのデータでございます。

質問者:じゃあこれ何メートルの時のですか?

調査会社:えー今すぐにそちらのほうのデータは私どもは**もってはおりませんで

質問者C氏:(聞こえない)**だってそれは***でしょ?

客 席:それは肝心なことでしょ?

質問者C氏:そうでしょだって微風なのか強風なのか。だって*****だったら10m15m20m* それでもおんなじやつ建ってるわけでしょ?

調査会社:いえ…ま…はじめから説明いたしますと、こちらは今2000kwと、いうことでございます。で 私どもが8000kwということですけれども、えーその出力が倍になると3デシベル上昇というのがございます。

質問者C氏:******だからあの、ようするに *m *m はどうだというシミュレーションしてくださいって言ってるんです。

調査会社:それに関しましてはまた、次のお話しでして、風速に関しましても現地で調査を行っておりまして、その風速にあったシミュレーションをしております。え、ですので、その結果が

質問者C氏:それ何m なんも書いてないでしょ

調査会社こっちのほうでは風速・・・・・・・こちらの風速は8mの、えーシミュレーションでございます。

質問者C氏:じゃあ20mだったらどうなるの。一番大きいのは20mぐらいですか?・・・(聞こえない)・・・

客 席:カットアウトは25mなんでしょ?

調査会社:定格風速というのがございまして、えーその定格たとえば10mで騒音がある騒音になった場合その定格以降ですね、20mになってもすべて同じ騒音ということになります。ま なぜかといいますとブレードの回転が一定になりますので…

質問者C氏:条件が違うでしょ

調査会社:現地にあった条件でシミュレーションを行なっていると、いうことになります。

質問者C氏:そんなバカな話ないでしょ

調査会社:いえ現地調査をおこなっておりまして

質問者C氏:風の条件が違うでしょ

調査会社:いえ現地調査で、その、風速をもとめてそれから計算をしていると、いうことになります。

質問者C氏:カットアウトが25mなんでしょ? ようするに、発電している最大の風が。その値が出てなかったらダメ。

客 席:風速に応じた、騒音レベル。それが一番大事なんです。

 

ーーー登壇者協議中ーーー

 

調査会社:こちらのえー、資料のほうでは書いてはいないんですけれども、縦覧しております「準備書」のほうでは、風車の騒音レベルですね、パワーレベルといいますけれども、風車自体が何デシベルの音を出すかと風速ごとに何デシベル出すのかというのをメーカーからデータをもらっております。

客 席:****(聞き取れない)

調査会社:それに関しては、えー「準備書」のほうには記載しております。

質問者C氏:今日説明会なんでしょ?

調査会社:はい

質問者C氏:その説明会の時に出てなかったらだめでしょ。

調査会社:ま今回は、えー…

質問者C氏:今回はじゃないよ。今ここに出て説明してなかったらダメ。

客 席:そうだ!

質問者C氏:説明会にならないよ

客 席:そうだ!

客 席:それだけ不十分なんでしょ、調査が。

質問者C氏:もう一回やり直し。

調査会社:いえ、えー

客 席:この環境アセスはもうダメじゃない?

調査会社:いえメーカーからですね、風速としまして7m8m9m10m11mのパワーレベルはいただいております。で、その11メートルよりもあとですね12メートルからま 20メートルとかありますけれども、そちらのほうはすべて11メートルの値とパワーレベルは一緒だと、いうことを…

客 席:パワーレベルじゃないでしょ

質問者C氏:まあ何でもいいです。出してください。

調査会社

いえ「準備書」のほうには記載してますけど。

質問者C氏:******だけじゃわかんないから出してください。

調査会社:「準備書」のデータはすべてこのパワーポイントに載せることはちょっと、難しいということで、時間も限られておりますので

質問者C氏:「準備書」**ここ**ここに今「準備書」**やってるわけないんだからさ、ここ説明会なんだろ?

調査会社:ええ、説明会ですのでわかりやすいということで、あまりにも複雑なものはあまり載せていない

質問者C氏:複雑じゃないよ。肝心なことだよ。

客 席:だって俺******の説明会のときにも言いましたよ。***進行してないもん。まあ変わっても同じ調査会社なんですよ、ほかのところも。で質問してもほとんど同じ。お話しにならないでしょ。

質問者C氏:自分たちの都合のいいことばっかり進めようとしたらダメだよ。ようするにここに住んでいる住民に説明して納得してもらうなんだろ ここは。そういう精神でいかなくちゃ、ダメでしょ。

調査会社:えっ、そういうことですので 地域ごとに現地調査を行ってその値にメーカーから

質問者C氏:あーもーテープレコーダーじゃないよそんなものは。データ出さなくちゃ。説得力ある説明とデータが必要なんだよ、ここの場は。

調査会社:データに関しましては「準備書」に記載して縦覧をしているという。

質問者C氏:「準備書」はここにいる人は全部細部まで読んでるとは限らない。今回の「準備書」ものすごく厚いんだよ。

調査会社:え、ですので えーその中から抜粋して

質問者C氏:あんなもの全部読めったって無理だよ我々は、シロウトだから。だからまとめるのはいいんだけど肝心なとこおさえないと。我々が知りたいってことに対して、説得力ある説明がなくちゃダメ。やり直し。

客 席:なんか知られたくないことは出さないというのはおかしいよ。

調査会社:いえ公開はしております。

観 客:いやいや、だから知りたいって言ってんだから知りたいの出して。

観 客:・・・(聞きとれない)・・・それだったら調査したことにならない

質問者C氏:あなたがたプロでしょ?ね。調査会社のプロでしょ?私たちシロウトなんだ。シロウトから質問が出たんだよ。明確な答え出さないといけないんだ。質問に対して。

調査会社:ですので現地調査をしまして、その現地調査の値に、その…現地での風速…の場合の風車の…値をのせて、結果として予測結果として示しております。

客 席:なんにも答えてない質問に対して。

質問者C氏:そしたらさ、ひとり一つの質問だから、私質問するの最後にしますけれども、ちょっとここで質問させてもらうけれども、秋田県知事が、あなたがたのなんだっけ、2番目のやつに・・・「方法書」に あれにこうやってくださいって意見述べたよね。あの時に知事は何と言ったの?わずか一枚の紙だけどもさ、それにさ、知事、述べてるよ。経済産業大臣は、白紙だった。あなたがたの資料見たら。知事はなんと述べているの?新しい知見と、そういうものを今風車が建っているからその風車の現状とあわせて考えなさいって、考えてくださいって知事、述べてるでしょ。だからその新しい知見とかそういうふうな測定したやつとかここで出さないといけないでしょ。それを出せば、今の質問は、答えになるでしょ。

調査会社:え「方法書」の段階では、えー環境基準で、えー予測評価をするというふうにしておりました。その時点では、まだ、えー風車音指針というものができていない時点でして、そのあとに風車音の指針というものが

質問者C氏:指針は出てます!

調査会社:いえ「方法書」段階ではまだ

質問者C氏:いやーあなたがたの**** 国でできてます。

調査会社:え、ですので、そのできた最新のものということで「方法書」段階とはまた別に、えー風車音の指針で予測評価をおこなった、という次第です。

質問者C氏:また後で私質問します。1回しかできないんだから。

客 席:県の文書あのー読むか? 書いてきたんだよ。読む? 県がこうしなさいっていう文書、「方法書」に…「準備書」にあるでしょ、それメモしてきたんだ俺。読む?  

調査会社:いや「準備書」に書いてございますので

客 席:今ここで  

質問者C氏:いや読んでもらったら? 私が********たぶんわかると思う。

客 席:しゃべってもらったら? 

質問者C氏:どうですか、司会の方、しゃべってもらいますか?読んでもらいますか?それともそちらのほうで、ここに出しますか? ***出てるんでしょ?

ーーーー登壇者協議中ーーーー

 

質問者C氏能代市長の助言とか意見ってのも出てますよ、県知事と能代市長から。

調査会社:はい、え、県知事の意見としましては、今から読み上げますけれども「専門家の助言や国内外における最新の知見事例等をふまえ、適切に適切に調査予測の評価をすること」ということで最新の知見としまして、風車音の指針を用いていると、いった次第です。

質問者C氏:すみません、その質問に対して私あとで個人的にひとりで一つの質問しますから時間もうけてください。

調査会社:はい

質問者C氏:あとでします。

 

司会者:はい、では次の質問に移らせていただきます。えー続いてご質問ある方挙手をお願いいたします。

 

 

 

〈 次回 質疑④へ続きます 〉

大林組 秋田県北部洋上風力発電事業 環境アセス「準備書」説明会(能代市)その4 事業説明 環境アセス②

環境アセス内容の続きです。

以下、説明者は引き続き、調査会社のM氏です。

▫▫▫▫▫▫▫▫▫▫▫▫▫▫▫▫▫▫▫▫

6. 環境影響評価 (水の濁り)

次に水の濁りについて簡単に説明いたします。

 

42ページをご覧ください。

 

■現地調査
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水の濁りの現地調査については、

右の図の、赤い範囲である、対象事業実施区域の 代表地点9点および対照地点1点 として、黄色の丸の位置で、四季に実施しています。

 

43ページをお願いします。

 

■予測・評価

水質、底質、流況などの調査結果および工事計画のもとに

工事中における、水の濁りのシミュレーションを実施しました。

f:id:tabatha69:20191208104545j:image

この図は、モノパイルを打設した場合の、水の濁りの影響範囲を示しています。

右側が、対象事業実施区域の全体図

左側が、打設地点周辺の拡大図となります。

 

水産用基準はミリグラムパーリットル(mg/L)であり、赤い線で示しています。

 

工事中の水の濁りについては、打設地点周辺で基準以上となる範囲が出現するものの、工事終了2時間後には濁りは解消され、一時的であることから、工事による影響は小さいと評価しています。

 

次に44ページをお願いいたします。

風車の影について簡単に説明いたします。

 

45ページをご覧ください。

 

6. 環境影響評価 (風車の影)

■資料調査・現地調査
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風車の影の調査については、右の図の、青い範囲である風車設置範囲から1.5キロメートルの範囲の陸域にて実施しています。

 

46ページをお願いいたします。

 

6. 環境影響評価 (風車の影)

■予測・評価

周辺の住居等の調査結果および事業計画を基に、風車の影のシミュレーションを実施しました。

f:id:tabatha69:20191208105438j:image

この図は一年間を通した、風車の影の影響範囲を示しています。

年間で30時間以上か30時間以上影がかかる範囲に色をつけています。

日本には、風車の影がかかる規定がないため、ドイツ等の指針を参考に比較しています。

住宅、福祉施設等に風車の影がかかる時間は指針を下回るため、影による影響は小さいと評価しています。

 

次に水中騒音について簡単に説明いたします。

 

48ページをご覧ください

 

6. 環境影響評価 (水中騒音)

■現地調査

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水中騒音の現地調査については、水の濁りと同様の10地点で、四季に実施しています。

 

次に49ページをお願いいたします。

 

■予測・評価 (工事中)

調査結果および工事計画をもとに、モノパイル打設工事中における、水中騒音のシミュレーションを実施しました。

f:id:tabatha69:20191208110129j:image

この図は、モノパイルを打設した場合の水中騒音の影響範囲を示しています。

赤い範囲が水中騒音が大きく、黄色から緑を経て青くなるにしたがって、水中騒音が小さくなっています。

 

この海域の影響の調査結果、75から90デシベルに対して打設地点から10キロメートル沖で140デシベル程度と予測されています。

(背景騒音100Hzの年間平均値は75~90dB程度)

ただし

▪打設工事は1基当たり1日に1.2時間程度と一時的であること

▪設置位置が日毎に変わるため影響が分散されること

▪打設開始時の打撃を弱くするソフトスタートという環境保全措置を実施すること

などにより、海生動物への影響は低減できると評価しています。

 

次に50ページをご覧ください。

 

■予測・評価 (稼働中)

調査結果および事業計画をもとに、すべての風車が稼働した場合の、水中騒音のシミュレーションを実施しました。

f:id:tabatha69:20191208111057j:image

この図は、すべての風車が稼働した場合の、水中騒音の影響範囲を示しています。

 

先程の工事中と同様に、赤い範囲は水中騒音が大きく、青い範囲は水中騒音が小さくなりますが、風車の稼働中についてはほとんどが青色ということで、工事中と比較して水中騒音が小さいことがわかります。

 

この海域の影響の調査結果、75から90デシベルに対して風車の位置から1キロメートル沖で95デシベル程度と記録されています。

 

風車稼働中の水中騒音の拡散範囲は、対象事業実施区域周辺に限定されると評価しています。

 

次にコウモリ類および鳥類について簡単に説明いたします。

 

52ページお願いいたします。

 

6. 環境影響評価 (コウモリ類)

■現地調査

コウモリ類の現地調査については、海域の風車設置範囲を船舶で、および陸上の沿岸部を車両で、冬眠している冬を除いた春夏秋に実施しています。
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調査地点:風車設置範囲を区分した3海域および沿岸部陸上

調査手法:バットディテクター(船舶、車両)

調査時期:春、夏、秋

 

次に53ページをお願いします。

 

■予測・評価
f:id:tabatha69:20191208112524j:image

現地調査および運転調査結果からこの地域のコウモリの生息環境はおもに陸域であり、

洋上風車がコウモリ類に与える影響は小さいと評価しています。

 

次に54ページをご覧ください。

 

6. 環境影響評価 (鳥類)

■現地調査

f:id:tabatha69:20191208113013j:image

鳥類の現地調査については

・船舶から双眼鏡などにより目視観察を行う船舶トランセクトライン調査

・陸域から双眼鏡などにより目視観察を行う定点調査

・渡り鳥を対象としたレーダー調査

を、それぞれ適切な時期に実施しています。

 

55ページをお願いいたします。

 

■調査結果 (重要種・渡り鳥)
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現地調査で確認された鳥類のうち、学術上または希少性の観点から見た重要視を表に示しました。

これらを予測評価の対象としています。

 

56ページをお願いいたします。

 

■予測・評価

風車設置範囲内で、風車ブレード領域の高さを飛翔した重要な鳥類については、推定年間衝突回数を予測しています。
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推定年間衝突回数は最大でもマガンの一種で年間0.18回と記録していますが、予測には不確実性を伴うため事後調査を実施することにしています。

 

次に魚類等について簡単に説明いたします。

 

58ページをご覧ください。

 

6. 環境影響評価 ( 魚類等 )

■現地調査

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魚類等の現地調査については、水の濁りや水中騒音と同様の10地点で、四季に実施しています。
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魚類のほかに、底生動物、魚卵、稚仔魚、海棲哺乳類の調査を実施しています。

 

 

59ページをお願いします。

 

■重要な魚類

学術上または水産上の観点から、サケ、サクラマス、ハタハタ、マダイ等10種の重要種を選定し、予測評価の対象としています。
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このグラフは、水中騒音によるマダイの反応を示しており、これを評価の指標としています。

例えば、100ヘルツの水中騒音からマダイが90デシベル程度から聞こえ始め160デシベル程度で驚いて音源から遠ざかることになります。

 

次の60ページをお願いします。

 

■予測・評価  (工事中)

魚類等への工事中の影響としては、水の濁りと水中騒音が考えられます。

 

【水の濁り】については、

・水産用水基準 (2mg/L) を超過するのは、一時的かつ限定的な範囲であること

・重要種の濁り耐性レベルが、水産巣用水基準 (2mg/L) よりも大きい

など、

【水中騒音】については

・打設位置から約2キロメートルの範囲がマダイの威嚇レベルを超過していますが、打設開始時の打撃を弱くするソフトスタートを実施すること

・打設工事は1基当たり1日に1.2時間程度と一時的であること

・設置位置が日ごとに変わるため影響が分散されること

などにより、 

魚類等への工事中の影響は低減できると評価しています。

 

ただし、予測には不確実性を伴うため事後調査を実施することとしています。

 

61ページをお願いします。

 

■予測・評価 (稼働中)

魚類等への風車稼働中の影響としては、生息環境の改変と水中騒音が考えられます。

 

【生息環境の改変】については、

・洗堀防止工を56基設置した場合の改変面積は風車設置範囲の0.2パーセントとわずか

であり、

【水中騒音】については

・風車稼働に伴う水中騒音は1キロメートル以内で重要種の聴覚閾値以下のレベルまで減衰すること、

・風車稼働によりマダイの威嚇レベルに達する水中騒音は生じないこと

 

などにより、

魚類等への風車の稼働時の影響は小さいと評価しています。

 

ただし、予測には不確実性を伴うため事後調査を実施することとしています。

 

次に海藻草類について簡単にご説明いたします。

 

63ページをご覧ください。

 

6. 環境影響評価 ( 海藻草類 )

■現地調査

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海藻草類の現地調査については、水の濁り、水中騒音、魚類等と同様の10地点で、四季に実施しています。

 

64ページをお願いします。

■予測・評価 (工事中)

調査の結果、風車設置範囲の底質は砂地であり、海藻草類の生育は確認されませんでした。

 

また、重要な海藻草類であるイシモズクが分布する『若美漁港』の前面海域は、工事地点から1キロメートル以上離れているため、工事による海藻草類への影響は小さいと評価しています。

 

また、風車設置範囲に対するモノパイル基礎設置面積は0.2パーセントとわずかで、かつ風車設置範囲内にイシモズク等が確認されなかったことから、風車の存在による海藻草類への影響はないと評価しています。

 

次に景観について説明いたします。

 

66ページをご覧ください。

 

6. 環境影響評価 ( 景観 )

■資料調査・現地調査f:id:tabatha69:20191208122650j:image

洋上風車が見える主要な眺望点として、基礎資料や行政、専門家の助言を基に、こちらの図と表のように9地点を選定しています。

 

1. はまなす展望台

2. はまなす画廊

3. 浅内海岸

4. 釜谷浜海水浴場

5. 三種町大口釜谷地区

6. 男鹿市美野地区

7. 宮沢海水浴場

8. 入道崎

9. 寒風山

 

67ページをお願いします。

 

■予測・評価 (垂直視覚)

風車の海面の位置からブレードの最高高さまでを見た際、その垂直方向の角度を垂直視覚と呼びます。
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鉄塔の見え方については、10から12まで圧迫感を受けるようになると言われており、これを参考に10度を評価指針としています。

 

各眺望点から見た垂直視覚は、すべて10度を下回っており、影響は小さいと評価しています。

 

次にフォトモンタージュについて説明しますが、時間が限られているため、能代市の眺望点であるま『はまなす展望台』

はまなす画廊』『浅内海岸』について紹介いたします。

 

ほかの地点についても、説明書にフォトモンタージュを掲載しておりますので、後程ご覧ください。

 

それでは68ページをご覧ください。

 

■予測・評価 (フォトモンタージュ:はまなす展望台)
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上の写真が『はまなす展望台』からの現況の眺望を、パノラマ写真で撮影したものです。

真左から正面を通って真右まで、全面の景観を一枚の写真に収めているため、若干空間が歪んだように見えています。

この地点からは、男鹿半島や既設の風車が眺望できます。

下の写真が計画している洋上風車を合成したフォトモンタージュです。

 

それでは69ページをご覧ください。

 

■予測・評価 (フォトモンタージュ:はまなす展望台)
f:id:tabatha69:20191208124000j:image

こちらの写真は、同じく『はまなす展望台』からのフォトモンタージュで、最も垂直視覚が大きい風車にフォーカスしたものです。

 

次に70ページをご覧ください。

 

■予測・評価 (フォトモンタージュ:はまなす画廊)
f:id:tabatha69:20191208124326j:image

上の写真が『はななす画廊』からの、現況の眺望をパノラマ写真で撮影したものです。

この地点は『はまなす展望台』と高さが異なるだけで、位置は近く、男鹿半島や既設の風車が眺望できます。

下の写真が、計画している洋上風車を合成したフォトモンタージュです。

 

それでは次に71ページをご覧ください。

 

■予測・評価 (フォトモンタージュ:はまなす画廊)
f:id:tabatha69:20191208124606j:image

こちらの写真は、同じく『はまなす画廊』からのフォトモンタージュで、最も垂直視覚が大きい風車にフォーカスしたものです。

 

次に72ページをご覧ください。

 

■予測・評価 (フォトモンタージュ:浅内海岸)
f:id:tabatha69:20191208130126j:image

上の写真が、『浅内海岸』からの現況の眺望をパノラマ写真で撮影したものです。

この地点からは男鹿半島が眺望できます。

下の写真が、計画している洋上風車を合成したフォトモンタージュです。

 

次に73ページをお願いします。

 

■予測・評価(フォトモンタージュ:浅内海岸)
f:id:tabatha69:20191208130550j:image

こちらの写真は、同じく『浅内海岸』からのフォトモンタージュで、最も垂直視覚が大きい風車にフォーカスしたものです。

 

( 以下、説明はありませんでしたが、資料掲載の写真です )

 

■予測・評価 (フォトモンタージュ:釜谷浜海水浴場) P74~75
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■予測・評価 (フォトモンタージュ:三種町大口釜谷地区) P76~77
f:id:tabatha69:20191208131406j:image
f:id:tabatha69:20191208131529j:image

■予測・評価 (フォトモンタージュ:男鹿市美野地区) P78~79
f:id:tabatha69:20191208131714j:image
f:id:tabatha69:20191208131848j:image

■予測・評価 (フォトモンタージュ:宮沢海水浴場) P80~81
f:id:tabatha69:20191208132100j:image
f:id:tabatha69:20191208132237j:image

 

■予測・評価 (フォトモンタージュ:入道崎) P82~83


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■予測・評価 (フォトモンタージュ:寒風山) P84~85
f:id:tabatha69:20191208132922j:image
f:id:tabatha69:20191208133117j:image

次に87ページの産業廃棄物をご覧ください。

 

6. 環境影響評価 (産業廃棄物)

■予測・評価 

工事に伴う産業廃棄物の発生量、有効利用量、および処分量は、現段階でこちらの表のように計画されています。
f:id:tabatha69:20191208133710j:image

産業廃棄物につきましては、

・可能な限り有効利用に努め、廃棄物の処分量を低減する

また

・分別収集 · 再利用が困難な産業廃棄物は、専門の処理会社に委託し、適正に処理する

 

ということから、環境への影響は小さいと評価しています。

 

次に環境影響評価の結果について、結果のまとめについて説明いたします。

 

89ページをご覧ください。

 

6. 環境影響評価のまとめ

■予測・評価 f:id:tabatha69:20191208134115j:image

各項目への影響を予測した結果、影響はおおむね小さいと評価されています。

 

ただし、騒音、超低周波音、水中騒音については影響を確認するため、動物については予測に不確実性がともなうため、表のように事後調査を実施することとしています。

 

次に90ページをお願いします。

 

■簡易予測・評価
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選定項目以外にも、簡易的に【工事振動】および【海底地形変化】の予測を実施しており、影響はほとんどないと評価しています。

 

 

これで環境影響評価に関する説明を終わります。

 

 

司会:ご清聴ありがとうございました。

 

▫▫▫▫▫▫▫▫▫▫▫▫▫▫▫▫▫▫▫▫

以上

第一部の『事業者説明』が終わりました。

次回からは、第二部の『質疑応答』の聴講内容を載せていきます。

大林組 秋田県北部洋上風力発電事業 環境アセス「準備書」説明会(能代市)その3 事業者説明③環境アセス

前回からの続きです。

今回は、環境アセスメントの内容説明です。

6. 環境影響評価

7. 環境影響評価結果のまとめ

 

環境アセスメント内容説明

調査会社 イー・アンド・イー ソリューションズ M氏

 

それでは環境影響評価についてご説明いたします。26ページをお願いいたします。

 

6. 環境影響評価

■環境影響評価項目f:id:tabatha69:20191208011403j:image

環境影響評価の項目はこちらの表の通りです。

上から騒音低周波水の濁り風車の影、 水中騒音コウモリ類、鳥類魚類等海藻草類景観産業廃棄物を選定しています。

 

これらについては、「方法書」段階において、県および国の審査を受け、評価項目、調査方法、調査地点、調査時季等を決定していますが、工事中の騒音およびコウモリ類については「方法書」から追加している項目となります。

 

これから、これら項目ごとに説明いたします。

なお、時間が限られておりますため、皆様の関心が高く内容がわかりにくいと思われます 騒音低周波音 を中心に説明することといたします。

 

まず、騒音、超低周波音について説明いたします。28ページをご覧ください。

 

■騒音・超低周波音とは

騒音と超低周波音は共に空気中を伝わる音であり、その音の高さによって区分されます。

音の高さは周波数が指標となり、単位はHzと書いてヘルツと読み数字が大きくなるほど高い音を示します。

f:id:tabatha69:20191208000719j:image

騒音は「人間の耳に聞こえる20ヘルツから2万ヘルツの周波数帯の音」と定義されています。

一方、低周波は「低すぎて人間の耳に聞こえない20ヘルツ以下の音」と定義されています。

 

次に29ページをお願いいたします。

 

■騒音の目安 (A特性音圧レベル)

次に音の大きさですが、音圧レベルが指標となり、単位はdBと書いてデシベルと読み、数字が大きくなるほど大きい音を示します。

 

騒音はA特性音補正を行った音圧レベルであり一般に騒音レベルと呼ばれます。

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この図は騒音の目安ですが、夜間の山間の住宅地ですと数字の小さい30デシベル、昼間の幹線道路周辺ですと数字の大きい70デシベルとなっています。

 

あちらで、現在の会場内の騒音と超低周波音を測定しております。

私が話している時と話していない時とで変動がありますが、騒音についてはだいたい40デシベル台から60デシベル台ということで、図書館の館内からファミリーレストランの店内あたりの音の大きさということになります。

 

次に30ページをお願いいたします。

 

■超低周波音の目安 (G特性音圧レベル)

次に低周波ですが、G特性音圧レベルが指標となり、単位は騒音と同じでデシベルとなります。

 

低周波音は特殊なものと思われている方がいらっしゃいますが、単に低い音であり、日常生活の中に当たり前に存在しています。

 

あちらに測定している、会場内の超低周波音は70デシベル程度となっています。


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こちらの図は、環境省が色々な場所で低周波を実測した値を示したものです。

 

ここ(説明会場内)は一般建物内に含まれていると思いますが、70デシベル程度ということで、平均よりも少し小さいレベルということになります。

また、例えば走行している自動車の中ですと、家の中にいるより、はるかに超低周波音が大きい状態となります。

 

次に31ページをお願いいたします。

 

■風車からの超低周波音による影響

風車騒音に関する検討会が、環境省主催で平成25年から28年まで開催されました。

国内外の最新の知見や、全国29カ所における風力発電所周辺の実測データ等に基づき、10名以上の専門家による検討が行われており、環境省のホームページでそれらの資料や議事録も公開されています。

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このグラフはその中の資料の一つです。

 

横軸が周波数、音の高さです。

 

赤い破線が20ヘルツでこれよりも左側が低周波、右側が騒音となります。

また縦軸が周波数ごとの音圧レベル、音の大きさとなります。

 

青い線は音に対する人間の知覚閾値であり、これよりも下、黄色い領域では人間はその音を聞いたり、圧迫感などを感じることができません。

 

ここに環境省が実測した全国29の風力発電施設周辺164地点における風車音のデータを重ねます。

黒い線が斜めに複数走っていますが、これが全国29カ所の風車音の実測データです。

 

見ていただくとわかりますが、赤い線よりも左側、低周波の帯域では風車音はすべて黄色の領域、人間の知覚閾値以下となっています。

 

このことから、検討会では

「風車騒音は超低周波音の問題ではなく、騒音として議論すべきである」としています。

 

次に32ページをお願いいたします。

 

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こちらも検討会資料の抜粋です。

 

風車騒音だけでなく、自動車や鉄道の中、山中、海辺、沿道、沿線、工場内、工事騒音なども実測し周波数特性を比較しています。

 

その結果として、「風車から発生する音は低周波領域が特に大きいわけではない」としています。

 

赤で囲った範囲が超低周波音の帯域である20ヘルツ以下となります。

 

自動車、鉄道、飛行機などの中では60から95ヘルツ程度ですが、風車を含む含めたその他の超低周波音はおおむね70デシベル以下となっています。

 

次に33ページお願いいたします。


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こちらも検討会資料の引用です。

 

まず、上の四角に関しまして、「風車騒音は超低周波音の問題ではなく、騒音として議論すべき」という話がありましたが、風車騒音で問題となりうるのが、点(▪)で示しているこの二つとしています。

 

▪一つ目は振幅変調音。

これはブレードの回転に伴い発生する、周期的に変動する風切音です。

 

▪二つ目は純音性成分。

風車内の機体から発生する、特定の周波数が卓越した機械音です。

 

これらについては、まだ予測指向や評価基準が確立されていません。

 

また、その下の四角については、風車からの低周波と健康影響についてです。

 

専門家の審査を経て学会誌で掲載されたなど、信頼できる国内外の論文などを収集した結果、「風車からの超低周波音と健康影響について、あきらかな関連を示す原因は確認できなかった」と検討会で結論付けています。

 

なお、風車からの超低周波音については、検討会により影響はほとんどないことが示されていますが、本アセスでは、騒音および超低周波音について調査・予測・評価を実施しています。

 

次に34ページをお願いいたします。

 

■現地調査

 f:id:tabatha69:20191208003031j:image

こちらは、騒音および低周波音の現地調査の地点です。

N1 能代市黒岡地区

N2 三種町釜谷地区

N3 男鹿市美野地区

N4 男鹿市若美地区

 

住居や福祉施設などの周辺で道路、工場等の特定の音源から離れた地点4点選定しています。

 

調査時期は秋と夏に三日間ずつデータを取得しています。

 

次に35ページをお願いします。

 

■予測・評価 (騒音;工事中)
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こちらは、モノパイル打設工事中における騒音の予測結果です。

 

これらの地点は騒音の環境基準の累計指定がされていないため、参考として住居系地域の環境基準と比較しています。

 

▪沖側の2列目については環境保全措置なしでも環境基準を下回る

▪岸側の1列目については必要に応じて環境保全措置を行うことで環境基準を下回る

 

という予測結果になりました。

 

次に36ページをお願いいたします。


f:id:tabatha69:20191208003341j:image

こちらは、必要に応じて環境保全措置を行うこととした場合の、工事中の騒音予測結果の範囲を示しています。

 

赤の範囲が、予測結果の範囲であり、昼間の街の住宅地や昼間の霊園などのレベルとなります。

 

次に37ページをお願いいたします。

 

■予測・評価 (騒音;稼働中)

 f:id:tabatha69:20191208003518j:image

次に、すべての風車が稼働した場合の騒音の予測結果です。

風車予測指針と比較しています。

 

将来の騒音レベルは現況の騒音レベルから0から1デシベルの増加であり、すべての地点で指針値を下回るという予測結果となりました。

 

次に38ページをお願いいたします。


f:id:tabatha69:20191208005532j:image

こちらはすべての風車が稼働した場合の騒音の予測結果の範囲を示しています。

 

赤の範囲が予測結果の範囲であり、昼間の山間の住宅地や夜間の街の住宅地などのレベルとなります。

 

次に39ページをお願いいたします。

 

■予測・評価 (超低周波音;稼働中)
f:id:tabatha69:20191208005856j:image

次に、すべての風車が稼働した場合の超低周波音の予測結果です。

低周波音の感覚閾値と比較しています。

 

将来のG特性音圧レベルはすべて感覚閾値を下回るという結果になりました。

 

次に40ページをお願いいたします。


f:id:tabatha69:20191208010523j:image

こちらはすべての風車が稼働した場合の超低周波音の閾値結果を示しています。

 

赤の範囲が予測結果の範囲であり、住宅系地域、住宅内、一般建物内などの平均的なレベルとなります。

 

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

☆環境影響評価の騒音・超低周波音についての説明はここまでです。

次回、水の濁り以下の項目が続きます。

 

 

大林組 秋田県北部洋上風力発電事業 環境アセス「準備書」説明会(能代市)その2 事業者説明②

前ブログからの続きです

文章は、基本的には “素起こし” しています。(「えー」とか「あー」とか聞いたままの発言をすべてテキスト化すること)

そのため読みにくい部分も多々ありますが、説明会の臨場感は味わっていただけるのではないかと思います。

なお、聞き取れなかった箇所は***で表記しています。

 

 

 

事業者説明 大林組

1.事業主体 

2.事業スケジュール 

3.事業計画 

4.工事計画 

5.環境影響評価の手続きについて

 

司会:説明時間は約40分を予定しております

 

説明:大林組 Y氏

 

1.事業主体

大林組のご紹介

では、まず事業主体に関しまして、お手元資料の3ページをご覧ください。

まずですね、最初に今回「準備書」を届け出ました弊社 大林組についてご紹介いたします。

大林組はですね、1892年に建設業で創業した企業でございまして、現在はこちらに記載の通りですね、建築事業、土木事業、それから不動産関連の開発事業と新領域事業 大きくですね、この4つの事業領域をもっております。

この「準備書」のですね、対象事業であります「秋田県北部洋上風力発電事業」は新領域事業の中の再生可能エネルギー事業に含まれております。

先程もご案内の通りですね、本事業の****としましては秋田県北部洋上風力合同会社を設立しております。この合同会社については後程ご説明させていただきます。

 

次の4ページお願いいたします。

本事業以外のですね、大林組再生可能エネルギーの主要なものを記載してございます。

風力発電事業としましては、事業化段階であります、秋田港、能代港の洋上風力発電事業、それとですね、運転開始済みでございますけれども隣町三種町のですね、陸上風力発電事業もございます。

ということでいずれもですね、風力発電事業につきましては、秋田県内で行わせていただいているというところでございます。

そのほか、運転開始済みのものとしましては、太陽光発電バイオマス発電がございます。

 

秋田県内における大林組風力発電事業への取り組み

次の5ページをお願いいたします。

秋田県内におけるですね、大林組風力発電事業への取り組みについてご紹介いたします。

陸上風力発電事業としましては、2013年度より三種町で事業化に取り組み、2017年11月にですね、運転を開始したというところでございます。

また、洋上風力につきましては、まずですね、技術開発関係としまして2011年度に洋上ウインドフォームのフィジビリティスタディ事業というものをですね、秋田市沖を対象に行っております。

また2013年度には、能代港で洋上の風況観測技術の開発を実施しております。

また事業化につきましては先程ご紹介しました秋田港、能代港ですね、こちらの洋上風力発電事業とそれに関連する送電網の整備に取り組むコンソシアムに2014年度に参加しております。

その後2015年度より本事業の事業化検討を開始したというところでございます。

 

秋田県洋上風力発電導入施策(一般海域)と大林組の取り組み

次の6ページをお願いします。

本事業の関連としましては秋田県のですね、動きがまずですね、黄色の段ございますけれども、黄色の段のですね、2014年度のところをご覧いただきたいのですが、下のほうに書いてございます通りですね、1月、2014年の1月に秋田県が一般海域におけるですね、洋上風力発電事業の候補海域の設定を行っております。

これに対する大林組の動きとしまして、水色の段のですね、一番下をご覧いただければと思います。

2015年度のですね、から**開発事業**事業化検討を着手した、というようなところとなっております。

ご承知の通りですね、今年の4月に再エネ海域利用法という法律が施行されておりますが、当時こういったものがなく、またそういう***に向けての*立法化のですね、動きもなかったということでございまして、当初は秋田県条例に基づくですね、海域占用を前提として事業化の検討を始めたといった経緯もございます。

 

事業体制

次の7ページをお願いいたします。

事業主体としましての 秋田県北部洋上風力合同会社、それとですね、この合同会社を中心とした事業体制についてご説明します。

合同会社の出資者としましては、こちらに記載の通りですね11社、大林組以外、関西電力東北電力の電力会社2社、それから秋田銀行をはじめとする地元企業の8社というふうになっております。

 

株式会社 大林組 東京都

関西電力 株式会社 大阪市

東北電力 株式会社 仙台市

株式会社 秋田銀行 秋田市

株式会社 寒風 男鹿市

株式会社 沢木組 男鹿市

三共 株式会社 にかほ市

株式会社 ダイニチ 能代市

中田建設 株式会社 秋田市

日本電機興業 株式会社 秋田市

株式会社 能代資源 能代市

 

ここですね、先程の再エネ海域利用法のですね、中で事業者公募が行なわれますが、事業者に選定されまして事業を始めるといった段になりますと、建設工事につきましては風車関係、陸上送変電関係、海底ケーブル関係ですね、一括して大林組が担う予定としております。

また運転開始後の維持管理につきましてはですね、風車関係と、それ以外に大きく区分して実施するというふうに考えております。

あのこのいずれの系図においても 地元企業と協同してやっていくということを前提に考えていると、いうところでございます。

 

2.事業スケジュール

再エネ海域利用法による事業者選定までの流れ

続きまして、事業スケジュールに関して9ページお願いいたします。

事業スケジュールに関してはですね、トピックスとしては先程も申し上げましたが、今年4月に再エネ海域利用法という法律が施行されております。

その中で事業者公募制が導入されたというふうになっております。

その後ですね、7月に本アセスの対象海域が協議会の組織等の準備を直ちに開始する有望な区域ということで位置づけられまして、10月8日にはその協定の第一回が行われております。

ですので、現状はですね、促進区域の指定に向けたプロセスという段階だというふうに認識しております。

 

事業スケジュール

次の10ページお願いします。

ここではですね、当初の秋田県の取り組みとそれに基づくですね、大林組の取り組み、それから今後の予定に加えまして、再エネ海域利用法の想定スケジュールを記載してございます。

現時点では2020年度中にですね、事業者選定が行われるのではないかと、これは私どもの想定でございますので、**かもしれませんがそういった想定と、それに基づきまして2025年頃2025年度ごろの運転開始というような想定にしてございます。

ただしまあこの法律のですね、手続きの進捗状況によっては、スケジュールが大きく変わる可能性があるというところでございます。

 

3.事業計画

■事業概要

続きまして事業計画に関してですね、12ページお願いいたします。

概要としましてはもう記載の通りですけれども、着床式の洋上風力、能代市三種町男鹿市の地先の海域で8メガワットの風車を最大56基と、いうことになりますので発電所全体としましては最大出力が448メガワットというふうになります。

 

  • 発電方式 着床式洋上風力
  • 対象海域  能代市三種町男鹿市の地先
  • 単機出力(定格) 8.0MW
  • 最大基数 56基
  • 最大出力 448MW

 

風車について

次の13ページお願いいたします。

こちらはですね、風車選定の経緯ということでアセスの「方法書」段階にですね、この段階では候補機種が3.3メガから5メガとさせていただいておりました。

その後ですね、メーカーのほうの製造機種が変更になったということもございまして選定時点でですね、選択可能な機種の中から比較して8メガ機を選定したというところでございます。

その選定にあたりましてはですね、環境に対する影響も当然検討しております。

例えばですね、その騒音に関しまして「方法書」段階の機種ですね、その3.3から5メガの中のパワーレベルが一番小さいものとですね比較した場合であってもですね、この8メガ機にして離隔距離がですね、とれるようになったということと全体機種が減ったということでですね、騒音の影響が軽減できるというようなことを確認しております。

また同様にですね、景観につきましても「方法書」の段階の機種の中で、最大垂直視覚というものがですね、一番小さくなるもの、そちらの機種と比較した場合であってもですね、こちらもその離隔距離が大きくできるといういうことでですね最大垂直視覚を小さくできる、というようなかたちで確認をしてございます。

 

対象海域

次の14ページをお願いいたします。


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対象海域としては図にお示しした通りでございます。

能代市の浅内沖を含むですね、海域でございます。

ですので能代市の地先では20基と、全体では56基というふうな形の計画となっております。


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配置にしましてもですね、可能な限り整然と並べるというような形で計画してございます。

 

海底ケーブルルート

次のページ(15P)お願いいたします。

海底ケーブルのルートです。

こちらもですね、あのもう記載の通りということになりますが、陸揚げポイントとしましては、ケーブルを陸に上げるポイントとしましてはですね、能代市三種町男鹿市のですね、各1カ所ということの計画になってございます。

 

4.工事計画

施工主要フロー

続きまして、工事計画のほうをお話しいたしますので17ページをお願いいたします。

こちらのですね、施工主要工程書いておりますけれども、こちらはアセス当初の ちさい(?)をですね、簡略化させていただいて、ちょっとわかりやすく加工してございます。

資料フローとしては大きく分けて「風車の基礎設置」それから「海底ケーブルの接続」「風車本体の据付」といった大きな区分けでは三段階となります。

で、あの ひとつずつのですね、フローを次の18ページ以降に見ていきたいと思います。

 

風車基礎工事

18ページの①ですね、まず基礎設置場所の周辺でですね、フィルター層というものを設置しまして風車設置後の周辺のですね、洗堀を防ぐといった工事を行います。

次に②のほうでですね、大型の船を使いましてモノパイルという基礎を敷設するという流れになります。

 

風車基礎工事・海底ケーブル工事

次の19ページお願いいたします。

19ページですね、③に書いてございますが、トランジションピースというものを設置しまして、これは基礎と風車本体をつなぐふうなものでございますが、それを設置します。

その後ですね、海底ケーブルの設置④のほうに移っていくという流れになります。

 

風車据付工事

次の20ページお願いいたします。

風車の据付としましてはまず⑤に記載の通りですね、陸上でタワーを組み立てます。

その組み立てたタワーを洋上にもってきまして設置すると、で、その上にナセル・ハブというものを置いてその後、ブレードつけていくという流れになります。

この⑥につきましてはですね、その中のナセル・ハブの設置段階で*ような図になってございます。

 

次の21ページをお願いいたします。

その後ですね、風車内の電気工事を行いまして、試運転調整が終わればですね、その風車の設置は完了というような形になります。

 

5.環境影響評価の手続きについて

次に環境アセストの手続きに関しまして、23ページお願いいたします。

環境アセスとしましては大きく「配慮書」「方法書」「準備書」「評価書」と四つの段階がございますが、本事業はですね、三番目の「準備書」こちらの広告・縦覧とこういう段階にきておりまして、本日はこの赤枠で囲んだ通りですね、その説明会と法定の説明会という位置づけとなります。

 

次の24ページお願いいたします。

こちら、その環境アセスの関連のスケジュールと場所でございます。

縦覧がですね、再来週12月9日まで、それからご意見の受付はその2週間後の12月23日までとなっております。

記載の縦覧場所ですね、こちらのほうにアセス図書を置いてございますので、こちらでご確認いただくか、弊社のホームページのほうにもですね、内容をご確認いただくことができますので、そちらのほうで見ていただければと思います。

ご都合があればですね、資料の最後から1枚めくっていただきますと***お問い合わせ先というのが書いてございます。

91ページお問い合わせ先というのが書いてございますので、ご質問のある場合はそちらのほうにお問い合わせいただきたいということと、あと、ご意見いただく場合はですね、書面を郵送いただくか、電子メールで送っていただくかですね、あるいは縦覧期間中には縦覧場所に意見書箱を置いておりますのでそこに投函いただくというような形で出していただければと存じます。

 

■スケジュール

届け出:2019年11月7日(木)       

縦覧:2019年11月8日(金)~12月9日(月) 

意見受付:2019年11月8日(金)~12月23日(月)

 

■縦覧場所

自治体 縦覧場所

能代市 能代市役所本庁舎

    能代山本広域交流センター

三種町 三種町役場

男鹿市 男鹿市役所

    男鹿市若美支所

 

 

以上で簡単ですが事業関係のご説明は終わります。

引き続きですね、調査会社イー・アンド・イー ソリューションズのMのほうから、アセス内容について詳しくご説明させていただきたいと思います。

 

 

続きます

 

 

 

 

大林組 秋田県北部洋上風力発電事業 環境アセス「準備書」説明会(能代市)その1 事業者説明①

 

大林組秋田県北部洋上風力発電事業の環境アセスメント「準備書」住民説明会を聴講してきました。

音声を書き起こしましたので、どうぞお読みください。

始めから載せますが、後半第二部の質疑応答の突っ込みをぜひ読んでいただきたいです。

長いので少しづつ分けて載せていきます。

読みづらかったらごめんなさい。

 

秋田県北部洋上風力発電事業 環境アセス「準備書」説明会(能代市

事業者 大林組

開催日時 2019年11月30日(土) 18:00~20:15

場所 能代市文化会館大ホール

説明者

株式会社 大林組 テクノ事業創生本部新領域事業第二部 

部長 T氏

担当部長 Y氏

同副部長 K氏

同副部長 Y氏

秋田県北部洋上風力 合同会社 出資各社より登壇者

          関西電力株)  S氏 M氏

          東北電力株)  O氏 K氏 

         株)秋田銀行  T氏

         (株) ダイニチ  H氏 

          中田建設株)  N氏

         (株) 能代資源 S氏

 

環境影響評価委託先 イー・アンド・イー ソリューションズ(株) M氏 K氏 T氏 

 

司会 大林組 O氏

  

事業者代表挨拶 T氏:

皆様、本日はお忙しいところ、お集まりいただきまして誠にありがとうございます。大林組の T でございます。

私ども大林組は2013年度より、ここ秋田県におきまして風力発電事業にむけた検討をさせていただいております。

今回のアセスの対象としている海域につきましては2014年度に秋田県が洋上風力発電の候補海域として設定いたしまして、翌2015年度より弊社にて事業化に向けた検討を開始させていただいております。

このほど、秋田県と国の審査によって定められた調査ならびに私どもが自主的に追加した調査、これが終了いたしまして、その調査結果に基づいた予測評価、こちらのほうがまとまりましたので、その内容をご説明させていただきたいと思います。

本事業はですね、洋上であること、それから大規模な計画であるということで、皆さま方におかれましては様々なご懸念がおありかと存じます。

本日は私どもの事業へ理解を深めていただきまして、少しでもそのご懸念が解消されれば幸いに存じます。

そういった観点から、お手元にお配りしております冊子には、本日ご説明いたしますご説明のために前に映し出しますスライドをあまさず掲載させていただいております。

また、時間も限られておりますことから、私どもからの説明は簡潔にいたしまして、その分できるだけ多くの時間を質疑に割きたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

司会:

本日は 1.事業主体、2.事業スケジュール、3.事業計画、4.工事計画、5.環境影響評価の手続き につきまして、事業者である大林組よりご説明し、6.環境影響評価の内容と結果 につきまして、調査会社であるイー・アンド・イーソリューションズよりご説明させていただきます。なお、本日は皆様のご関心が高いと思われる騒音、超低周波音について身近にわかりやすくご確認いただくため、この会場のリアルタイムの測定値を前方右側のスクリーンに投影しております。

 

続きます