noshiroshiminのブログ

能代市に住んでいる一般市民です。今、能代市の地先の海に8メガの巨大風車が56基建てられる計画が進んでいます。住民が知らないうちに風車が乱立することがないことを願い、洋上風力関係の説明会や講習会の聴講内容を書き起こしています。聴覚が不自由な方のためでもあります。これからも地元の風力発電事業の動きを記録していきます。

再エネ海域法に基づく秋田県能代市、三種町および男鹿市沖における協議会 第2回その①

昨年12月に開催されました、第2回「再エネ海域利用法に基づく法定協議会」(能代市三種町及び男鹿市沖)の内容を書き起こしています。

会議時間が2時間ありますので、少しずつ分けて記事にしていきます。

この協議会の動画はYouTubeで視聴できます。一番最後にリンクしておきます。

配布資料は、こちらから見ることができます。

https://www.pref.akita.lg.jp/pages/archive/46739

 

再エネ海域法に基づく

秋田県能代市三種町および男鹿市沖における協議会

2019年12月26日(木)

12:00~14:00

 

本日はご多忙の中ご出席いただきまして誠にありがとうございます。

本協議会の構成員の皆さまのご紹介は割愛させていただきますが、本会においては法律の第9条第5項の規定に基づきまして「関係行政機関の調和、協議会構成員の求めに応じて協会に対して必要な助言を行う」というふうにされております。

この観点から本日、環境省様にもご参加いただいております。環境省大臣官房総合環境政策統括官グループ環境影響審査室の鈴木清彦室長補佐でございます。

また先日開催いたしました第1回の協議会におきまして、松本先生より「『洋上風車によるハタハタへの漁業への影響に関する専門家』それから『洋上風力発電の導入が進んでいる欧州の状況についての専門家』の方をお呼びして情報提供いただきたい」との旨、ご意見をいただいているところでございます。

また能代市長から「地元の方々が『風車の音に対する懸念がある』ということのご発言いただきました」ということで、風車からの音に関する専門家の方からも情報を提供いただくということで、本日3名の専門家の方々にお越しいただいております。

順番にご紹介させていただきます。まず「風車の音の専門家」といたしまして日本大学名誉教授の町田信夫様、次に「ハタハタの専門家」の国立研究開発法人水産研究教育機構日本海区水産研究所資源管理部沿岸資源グループ長の藤原邦浩さん、最後に「ヨーロッパの洋上風力発電の専門家」といたしまして自然エネルギー財団上級研究員の木村啓二様、皆様どうぞよろしくお願いいたします。

 

さて、前回の協議会におきまして、本協議会の座長といたしまして秋田大学の中村先生にご着任いただいております。では中村先生、以後の進行よろしくお願いいたします。

なお、報道関係者の皆様方におかれましては、協議会の進行に支障をきたさぬよう、これ以降の撮影についてはご遠慮いただきますようお願いいたします。傍聴については引き続き可能でございます。

 

座長:中村でございます。どうぞ皆様、今回もよろしくお願い申し上げます。

まず最初でございますが、本回以降、先程からあげましたが、本協議会の公開の方法でございますが、一般傍聴をお受けしております。また更に会議の様子をインターネットのYouTubeにより生配信をすることとしたいと思いますのでご了解をいただきたいと思います。

併せまして、本協議会の更なる透明性の確保の観点から、議事要旨ばかりでなく議事録についても作成し更に公表するということにしたいと思います。皆様いかがでしょうか。ありがとうございます。

あと、一般傍聴するにあたり、やはり円滑な議事の進行を確保する必要がございますので、ある程度ルールを定めさせていただきたいと思います。すなわち、傍聴席からの不適切な発言とか旗などを掲げるといった、議事の進行を妨げる行為は控えていただきたいと思います。また場合によっては退席をお願いすることもあるかと思いますので、その点はご理解ください。よろしいでしょうか。

ではあともう一つ発言させていただきたいことがあります。前回もそうでしたが、今回も協議会の日程が決まらず、皆様に連絡が遅れて多大なるご迷惑をおかけしたかと思われます。その点は深くお詫びしますが、やむを得ない事情があったということでご容赦いただければ幸いでございます。よろしいでしょうか。

それでは、事務局からの資料全体の確認をしていただいた上で、議事1の専門家からの情報提供及び前回の補足事項等に入りたいと思います。では事務局から資料の説明お願いいたします。

 

事務局:まず、全体の資料の確認でございますが、この「議事次第」1枚目にございます通り、配布資料といたしまして「名簿」「配席図」「運営規定」、続きまして資料4で「協議会の説明資料」ということでパワーポイント、それから資料5で「リーフレット」ということでございます。資料6で東北旅客船協会様からご報告、資料7が町田様のプレゼン資料、資料8が藤原様のプレゼン資料、資料9が木村様のプレゼン資料ということになってございます。そのほか参考資料1と2ということで長崎県の方における取りまとめの状況、それから第1回の協議会の議事要旨というものを準備させていただいております。もし不足等ございましたら、事務局のほうにご連絡ください。 

 

それでは続きまして、私の方から資料4に基づきまして、本日こちら「議事次第」ございます。議題が(1)(2)、二つございますが、(1)の議題に関連いたしまして、まず資料4の方でこの議題(1)の全体像と事務局からの補足説明を簡単にさせていただきまして、その上で専門家の皆様方からのご説明、プレゼンテーションの方に移るという流れにさせていただきたいと思います。 

まず資料4の方めくっていただけますでしょうか。資料4めくっていただきまして裏側、2ページ目の所でございますが、こちらにそういう意味で議題(1)の全体像でございます。3名の専門家からの情報提供、それから補足事項等、 現在の国の方の調査の状況 、そういったことについて簡単にご説明をさせていただければと思ってございます。

専門家からのプレゼンの前に、簡単に事務局の方の説明の方させていただければと思います。

めくっていただきまして4ページ目の所、後程、国土交通省さんの方からご説明していただければと思います。

飛ばしまして私の方からまず5ページ目の所で、国の方でやっている調査の方の状況ということについて5ページ目6ページ目に基づいて説明をさせていただければと思います。

5ページ目の所でございますが、当区域における調査ということで「自然条件についての調査」ということで、こちら5ページ目の方、ガイドラインの方に記載されている内容でございますが、区域の指定に向けてまた公募に向けまして風況等についての調査を行うというふうになってございます。ガイドラインの方で四角囲みの所でございますが、調査項目として「年平均の風速」それから「風速の分布・風向分布」「乱流強度」「極値風速」といったようなことについて調査をするように、というふうになってございます。

めくっていただきまして6ページ目の所でございますが、具体的な当区域における調査の状況でございます。当区域における調査につきましてはこちら有望区域にとして公表させていただいて以降、こう事務的な調整を進めておりまして、現在、三種町沿岸に風況観測マスト、鉛直ライダー及びスキャニングライダーを設置いたしまして、洋上風況の観測を実施するということで進めております。左下の地図にございます通り黒ポソの所に設置をいたしまして赤い所の風況を観測するということで、右下の絵にございますが、風況観測マストを陸地に設置いたしまして、鉛直ライダーそれからスキャニングライダー等用いながら測定点赤丸の所の風況を観測するということでございます。上の四角囲みに戻りまして、本年(2019年)8月から準備を進めており、「観測開始が2020年の1月」というようなことで今進めているところでございます。

残りの次のページ「地盤の調査」の所についてもこちら、後程、国土交通省さんの方からご説明いただければと思いますが、私の方から資料5の方でございますが、

こちら「洋上風力を知ろう」ということで、前回の議論の中でも、国の方で「しっかりと洋上風力の方の候補ということを知っていただきたい」というお話がご意見頂戴しております。これまでも様々な形でしてきているところでございますが、改めて更に洋上風力についてのご理解を深めていただくべく、現場現場で使えるような形のほうしゃリーフレットの作成、それから資源エネルギー庁のホームページの方でもスペシャルコンテンツを掲載するということで、特集ページを作ったりといったことで引き続き広報活動しっかりやっていきたいと思っております。

こちら資料5の方で、そういう意味では国の方で、今回国土交通省さんと共に作成させていただいたリーフレットということで、洋上風力のどういうものかということ、それからいい点それから懸念点、様々あるとございますので、表裏使いまして、様々なそういう意味ではご心配な点等につきましてもQ&Aという形でこう広報するような内容というふうにさせていただいております。

続きまして松良課長の方から

 

国土交通省:それでは国土交通省港湾局でございます。先程の資料4のパワーポイントでございますけども、4ページ目の「能代港の利用者との調整」につきましては後程、港湾管理者の****さんの方からご説明があると思いますので、私の方からは7ページ目の「海底地盤調査」の部分につきまして、ご説明申し上げます。

 

洋上風力を設置するにあたりまして、海底地盤が妥当なのかどうなのかという観点でガイドラインに基づきまして、国の方で「海底地盤調査」を行っております。

一つ目の●黒丸にあります通り、海底の地形、地層、地質につきまして各々の調査を行っているところでございます。結果につきましては二つ目の●黒丸の所でございますが、

①水深につきましては最も深い箇所で約31メートルということであります。

②番目「一部南側に岩盤が露出しているエリアがある」ということであります。

③番目、堆積土の性状海底の中の土質の状況でございますけども、海底面から約20メートルは砂質、砂でございましてその下は約25メートル粘性土、粘土の層がありますと、その下には更に砂質と粘質が互層になっていると、互いに層になっているという状況でございます。

これらを考えまして、まとめでございますけども、有望な区域の海底地盤につきましては、「洋上風力発電を実施する上で障害となるというものは特に確認はされなかった」ということでございます。

 

次でございますけれども、資料の6でございます。前回の協議会の中で東北旅客船協会の竹内専務理事様の方から「航路等の支障につきまして関係各社に確認をしたのでご報告したい」というふうなお話がございました。本日、竹内専務理事ご欠席でございますので、私の方から資料6につきましてご説明を申し上げます。

東北旅客船協会におかれましては、関係の***方に、今回の有望な区域等につきまして航路への影響につきまして確認をしていただいたということであります。

二つ目のパラグラフの所でございますけれども、2行目以下でありますが「現状では、当該海域において旅客航路事業者が運航する航路は存在しませんので、海洋再生可能エネルギー発電設備の整備の推進には支障がない旨、報告いたします」というふうにいただいております。

3番目のパラグラフ、「ただし」ということでございますけれども、今後、建設工事、メンテナンス作業等々様々な関係せんぱん出てまいりますので、下から2行目でございますが、「関係船舶の航行への支障があるやもしれず、建設作業工程を海事関係者に対し、事前に説明されるなど具体的な対応を願いたい」といったようなご意見をいただいているところでございます。

私の方からは以上でございます。

 

秋田県港湾技監秋田県港湾技監、白井と申しますが4ページの方、お開きいただけたらと思います。「能代港の利用者との調整について」というところでございます。

第1回前回の協議会におきましては、能代港の旅客船以外にもですね、能代港の利用者がいるということで、その利用者への影響について確認することとしておりました。それについてですけれども、この区域の案につきましては、「AISによる航跡に基づいて主たる航路は外されて設定している」ということは確認しております。

一方、能代港を利用する船舶につきましては、主に貨物船が利用して、最大船型は石炭輸送船であるということで、下の所に書いてございますが、「外航商船」と名前がありますけれども、主に石炭輸送船であると。

更にはですね、港内には「漁船だまり」があるほか、複数の周辺にですね、複数の漁港もあるために、漁船利用があるほかに、「小型船だまり」も整備されているので「小型船」ここで言う小型船というのは、ヨットとかモーターボートとか、いわゆるプレジャーボート系も含めてのことだと思いますけれども、そういった利用もございます。

以上踏まえまして、今後ですが、公募する際の配慮事項といたしまして「洋上風力発電設備等の設置位置の検討に当たり、能代港を利用する船舶の航行の安全を確認すること」としたらどうでしょうか、というふうなことでございます。以上です。

 

座長:はい、ありがとうございました。

それでは続きまして専門家の方々から情報提供していただきたいと思います。色々とご質問ご意見があるかと思いますが、それは専門家の皆様3名から説明していただいた後に、まとめて承りたいと思います。

まず順番として「音の専門家」日本大学の町田先生、15分程度でよろしくお願いいたします。

 

次回へ続きます

 

法定協議会の動画はこちら↓


2019/12/26秋田県内両協議会